俺は婆さんの自信に溢れた表情を見て思った。
“ コイツ、真言密教の奥儀がどうのこうのって言っていたな・・・。
それに、普通じゃない不気味な現れ方だったし・・・。
これって、結構、ヤバイんじゃないのかな・・・。
このババア、変な超能力を持ってたりして・・・。
ヤダナ、こいつ・・・。
何とか消えてくれないかな・・・。”
俺はニタニタ笑っているお揚げ婆さんを、とにかく追い払おうと思って言った。
「 ああ、もう、分かった、分かったよ。
婆さんがスゴイことは分かった。
もう、話はいいよ。
それに、今日は夜も遅いし、家に帰れよ。」
「 ダメじゃ、ダメじゃ。」
「 またの機会ってことで・・・。」
「 い~~や、ダメじゃ!
ふふふふふ。
これから呪文を言うから、ホント怖ろしいことが起こるのじゃぞ。」
「 怖ろしいことって、何だよ?」
「 ワシが前に言ったじゃろ。」
「 何?」
「 もう忘れたのか。」
「 う~~ん?」
「 人の話をちゃんと聞け、このバカチン!
なら、もう一度、教えてやろう。
ワシが呪文を唱えるとじゃな。」
「 うん、呪文を唱えると・・・。」
「 体中から、血が噴き出して、おまえは、その苦しさにのたうち回るの
じゃ!
ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ!!!」
「 夢の中でも、苦しいのは、やだな・・・・・。」
「 ふふふふふふ、怖ろしくなって来たじゃろ。
でも、もう、謝っても遅いのじゃ。
じゃ、行くぞ。
・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。」
お揚げ婆さんは、カエルの上で左斜め上に眼を遣った。
そして、そのままお揚げ婆さんの動きはピタッと止まった。
なんとなく、間が悪い空気が流れる。
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“ コイツ、真言密教の奥儀がどうのこうのって言っていたな・・・。
それに、普通じゃない不気味な現れ方だったし・・・。
これって、結構、ヤバイんじゃないのかな・・・。
このババア、変な超能力を持ってたりして・・・。
ヤダナ、こいつ・・・。
何とか消えてくれないかな・・・。”
俺はニタニタ笑っているお揚げ婆さんを、とにかく追い払おうと思って言った。
「 ああ、もう、分かった、分かったよ。
婆さんがスゴイことは分かった。
もう、話はいいよ。
それに、今日は夜も遅いし、家に帰れよ。」
「 ダメじゃ、ダメじゃ。」
「 またの機会ってことで・・・。」
「 い~~や、ダメじゃ!
ふふふふふ。
これから呪文を言うから、ホント怖ろしいことが起こるのじゃぞ。」
「 怖ろしいことって、何だよ?」
「 ワシが前に言ったじゃろ。」
「 何?」
「 もう忘れたのか。」
「 う~~ん?」
「 人の話をちゃんと聞け、このバカチン!
なら、もう一度、教えてやろう。
ワシが呪文を唱えるとじゃな。」
「 うん、呪文を唱えると・・・。」
「 体中から、血が噴き出して、おまえは、その苦しさにのたうち回るの
じゃ!
ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ!!!」
「 夢の中でも、苦しいのは、やだな・・・・・。」
「 ふふふふふふ、怖ろしくなって来たじゃろ。
でも、もう、謝っても遅いのじゃ。
じゃ、行くぞ。
・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。」
お揚げ婆さんは、カエルの上で左斜め上に眼を遣った。
そして、そのままお揚げ婆さんの動きはピタッと止まった。
なんとなく、間が悪い空気が流れる。
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