お揚げ婆さんは、まだ固まったまま動かない。
“ コイツ、固まってるぞ。
どうしたのかな?”
俺は我慢できずにお揚げ婆さんに訊いてみた。
「 どうしたんだよ、婆さん?」
お揚げ婆さんは、カエルの上で左斜め上に眼を遣ったまま答えた。
「 今日は・・・、ちょっと、調子が悪いのじゃ。」
「 どう、調子が悪いのだ?」
「 呪文を忘れてしまった・・・・!」
「 あはははは・・・・。」
お揚げ婆さんは、こちらに視線を戻した。
そして、言い訳がましく俺に言った。
「 ここに現れるための呪文を覚えるので精一杯じゃったからのォ~。
それで、次の呪文が手薄になって忘れてしまったのじゃ。」
「 それって、バカみたい。」
「 とても難しい呪文じゃから仕方が無いのじゃ。」
「 記憶力が無いんじゃない?」
「 なにィ~~!」
「 バカチン婆さん!」
「 うるさい、このクソガキ。」
「 バカチン、バカチン!」
「 ええい、いちいち腹が立つヤツじゃのォ~。」
「 あははははは!」
俺は、ちょっと、安心した。
“ これは、たいしたことないぞ!”
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“ コイツ、固まってるぞ。
どうしたのかな?”
俺は我慢できずにお揚げ婆さんに訊いてみた。
「 どうしたんだよ、婆さん?」
お揚げ婆さんは、カエルの上で左斜め上に眼を遣ったまま答えた。
「 今日は・・・、ちょっと、調子が悪いのじゃ。」
「 どう、調子が悪いのだ?」
「 呪文を忘れてしまった・・・・!」
「 あはははは・・・・。」
お揚げ婆さんは、こちらに視線を戻した。
そして、言い訳がましく俺に言った。
「 ここに現れるための呪文を覚えるので精一杯じゃったからのォ~。
それで、次の呪文が手薄になって忘れてしまったのじゃ。」
「 それって、バカみたい。」
「 とても難しい呪文じゃから仕方が無いのじゃ。」
「 記憶力が無いんじゃない?」
「 なにィ~~!」
「 バカチン婆さん!」
「 うるさい、このクソガキ。」
「 バカチン、バカチン!」
「 ええい、いちいち腹が立つヤツじゃのォ~。」
「 あははははは!」
俺は、ちょっと、安心した。
“ これは、たいしたことないぞ!”
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