大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

霧の狐道268

2009-11-28 18:04:33 | E,霧の狐道
 俺はヤッパリ山本爺を触らないでおこうと思った。

“ 苦しいんだろな・・・・・。
 う~~~~ん、よし!”

俺は山本爺にお守りを貸してあげることに決めた。
盗って行ったとは思いたくない。

“ 貸してあげるけど、早めに返してネ!”

俺は盛り上がった布団に声を出さずに言った。
そして、山本爺の代わりに自分で自分に返事をする。

“ うん。”

もちろん、山本爺は微動だにしない。

“ まあ、これでいいか!”

 でも、お守りが無いとかなり不安だ。
俺はどうしたもんかと考えて良い考えを思い付いた。

“ そうだ!
 自宅に電話を掛けて、妹にお守りを持って来させよう!!
 おお、グッドアイデア!
 そうと決まったら、急がなきゃ!”







☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 霧の狐道267 | トップ | 霧の狐道269 »
最新の画像もっと見る

E,霧の狐道」カテゴリの最新記事