俺は看護婦さんに連れられ、通路をトイレに進む。
俺は通路を進みながら、車椅子を後ろで押している看護婦さんにちょっと訊いてみた。
「 あの~、さっき誰かエレベーターで上に上がって行かなかったですか?」
「 さっきって、今のさっき?」
「 そう、俺たちが通路を来た、ちょっと前・・・。」
「 う~ん、奥の部屋に書類を取りに行ってたから・・・。
戻って来たら、あなたの足の先と車椅子が扉の隙間から見えたのよ。
他にも、ウロウロしている人、いるの?」
「 ううん、そうじゃないんだけど・・・。」
“これは見ていないな”と俺は思った。
トイレに到着したので俺は言った。
「 自分で行けます。」
「 そう・・・。」
「 動けなかったら中から呼びます。」
「 じゃ、ここで待ってるから。」
「 ハイ。」
俺はトイレの入り口のドアを押し開け中に入った。
看護婦さんはトイレの入り口で俺を待っている。
“ ま、寝る前だからオシッコをしておこう・・・。”
よいしょっと便器の前に立つ。
でも、あまりオシッコは出なかった。
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俺は通路を進みながら、車椅子を後ろで押している看護婦さんにちょっと訊いてみた。
「 あの~、さっき誰かエレベーターで上に上がって行かなかったですか?」
「 さっきって、今のさっき?」
「 そう、俺たちが通路を来た、ちょっと前・・・。」
「 う~ん、奥の部屋に書類を取りに行ってたから・・・。
戻って来たら、あなたの足の先と車椅子が扉の隙間から見えたのよ。
他にも、ウロウロしている人、いるの?」
「 ううん、そうじゃないんだけど・・・。」
“これは見ていないな”と俺は思った。
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「 自分で行けます。」
「 そう・・・。」
「 動けなかったら中から呼びます。」
「 じゃ、ここで待ってるから。」
「 ハイ。」
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看護婦さんはトイレの入り口で俺を待っている。
“ ま、寝る前だからオシッコをしておこう・・・。”
よいしょっと便器の前に立つ。
でも、あまりオシッコは出なかった。
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