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日々の恐怖 8月10日  夜が来たから(6)

2020-08-10 18:44:50 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 8月10日  夜が来たから(6)




 その途端、部屋の電気が、

” パッ!”

と消えたんです。

「 え、え? ホントに停電?!」

ガス検知器がまた鳴り出したんです。

“ ウワン、ウワン、ウワン・・・。”

赤い光の点滅で、天井がまだらになって見えました。

「 ああ、どうしよう・・・・?」

暗い中をキッチンまで行きましたが、もちろんガスはついてないです。
まずこれを止めなきゃと思ったんですが、まごまごしてるうちに音と光が消え、真っ暗闇になったんです。
 窓のカーテンを開けてみました。
下は道なので、街灯とかの光が見えるはずなんですが、それもなくて、この地域一帯が停電なんだと思いました。
でも、地震があったわけでも、台風でもないのに。
 とにかく暗くてどうにもならず、手探りで机の引き出しから懐中電灯を出したんです。
スイッチを入れると、一瞬だけつきましたが、すぐに消えて、また真っ暗に。

“ ああ、こんなときに電池切れ・・・・。”

玄関のドアを開けて外の廊下に出てみました。









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