大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語212

2007-09-18 20:41:34 | _2-19 港への道
「 う~ん、どうも、さっきからその気がしないのでござる。」
「 どうしてだ?」
「 エクトプラズムかなァ・・・・・・。」
「 あ、分かった、首が180度回ってグェ~って言う奴。」
「 それは、エクソシストでござるよ。」
「 映画館で見て結構気持ち悪かったけど、違うのか?」
「 エクトプラズムって言うのは、霊が眼に見えるように白く固まる半物質のもの
 でござる。」
「 トコロテンみたいなものか?」
「 まあ、そんなもんでござる。」

ベンケーは、もう一度白い人影を見ながら、お頭ブラックに言いました。

「 う~~ん・・・・。
 でも、やっぱり違うような気がする・・・。」
「 近付いて行ったら、ヒョイッと取り憑いたりしないだろうな。」
「 う~ん、分からないでござる。」
「 婆さんが、肩に乗っかっているなんて、カッコ悪いだろ。」
「 お頭の背後霊には、ピッタリな気がするでござる。」
「 どうせなら、かわいいネエチャンの方がいいな。」
「 どちらにしても、そんなのが乗っかっていたら、ろくな事が無いでござる
 よ。」
「 カメの足なんて降り掛かってきたら、恐ろしいなァ。」
「 カメの足?」
「 のろい・・。」
「 おかしらァ~、もう・・・。」
「 いやァ、すまん、すまん。」
「 そんなこと言ってると、悪霊が山ほどお頭に取り憑くでござる。」
「 はははははは。
 もう、取り憑いておるかもな・・。
 でも、どうして、あれが霊とは分からないのだ?」
「 あれから、独特の霊気と言うものが感じられないでござる。」
「 じゃ、あれは、なんなんだ?」
「 分からないでござる。
 あれが、もしも、幽霊なら何らかの霊気が流れて来るのでござる。」
「 そんなもんなのか・・。」
「 そんなもんでござる。」
「 ・・・・・。」



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