新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

パリを歩く② セーヌ川左岸へ。若者たちでにぎわう芸術橋の変遷

2019-02-23 | パリ・街歩き
 前回お伝えしたように、今度のパリ滞在中はデモ騒ぎのために十分な街歩きが出来なかった。それで、以前の訪問でまだアップしていなかった写真を含めて、総合的にパリの街風景を紹介していこうと思う。

 ルーブル宮側からセーヌ川左岸に向けて渡った橋は芸術橋(ポン・デ・ザール)。ナポレオン・ボナパルトによって1840年に完成した鉄の橋だ。パリ初の歩行者専用橋だった。

 1977年に船の衝突などによって危険性が指摘され、一時閉鎖されたが、1984年に今の橋が改めて建造された。

 広くスペースを取り、車が通らないことから、人々はゆったりと散策を兼ねての通行が出来る。

 橋の中央には椅子も用意されている。近くの橋ポン・ヌフにも椅子がある。橋を単なる通り道としてではなく、集いの場所として位置付けていることがよくわかる。

 正面は学士院。雄大なドームがそびえていてロケーションはバッチリだ。

 遠くにはエッフェル塔も望める。

 さらに、この橋桁に恋人の名前を書いた南京錠を下げると、永遠の愛がもたらされるという伝説が広まり、

 橋げたはあっという間に鈴なりの南京錠に占領されてしまった。(この写真は2013年当時の橋の状態)

 記念写真を撮りあう人たち。

 独りぼっちでもしっかり写真に残そうとする女性。ここは随分前から今でいうインスタ映えスポットになっていた。

 それが、2014年6月には南京錠の重みでフェンスが剥がれ落ちるという事故が起き、修理と同時に注意書きが掲示されたりした。だが、それに落書きがされたり、隙間にはまた南京錠が。

 結局効き目はなく、2016年には金網製のフェンスが、錠をぶら下げられないようなアクリル製に変更されて現在に至っているという。
 
 今回は時間がなくてこの橋には行けなかったので、現状は不明です。



コメント (2)
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