新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

彫刻の森美術館④ なじみの‟ニキちゃん”に挨拶し、懐かしの「乙女の像」で思い出にひたる

2020-05-02 | 箱根・彫刻の森美術館

 出ました! 「ミス ブラックパワー」。

 彫刻の森を初めて訪れたのは、もう何十年も前のことになるが、その時最も印象に残ったのがこの巨大な女性像だった。それから、訪れる度に必ずこの「ミス」には「また来たよ」と挨拶するのが習慣となっている。

 近くでこの像を見ながら母子が話していた。「ママはね、この像をニキちゃんって呼んでるんだよ。あなたも呼んでご覧」。「ニキ、ニキちゃん!」。「そうそう」。

 像の作者はニキ・ド・サン・ファール。私もこれから彼女を「ニキちゃん」と呼ぼうかな。

 こちらはなぜか「ボクシングをする二匹のうさぎ」。タイトルそのままの姿。一般的には優しく従順なように思われがちなうさぎだが「実際にはそれだけじゃない別の面もあるぞ」と言っているような・・・。人間だって一面だけの人なんか一人もいない。

 うさぎの奥に見えたのは、「みちのく」。高村光太郎作。この作品は青森県の十和田湖畔に建てられた「乙女の像」と同じ作品だ。作者の妻智恵子がモデルともいわれている。

 私にとって十和田湖は青春の地。忘れがたい場所なので、しばらくはこの像の前で過ぎ去った日々の思い出にひたってしまった。

 「プリマヴェラ」。峯孝作。プリマヴェラとはイタリア語で春のこと。さあ、ようやく春が来たーと、厚い服を脱ぎ捨てて外に飛び出そうとしているのかなあ。とても刺激的な作品だ。

 

 

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