新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

南仏・コートダジュールへ⑲ ニース編 ニース出身の作家イヴ・クラインの、奥底までしみこむような深いブルーの作品をじっくり。

2022-01-22 | 南仏・コートダジュール

 ニースにある近現代美術館は、1960年代以降のポップアートを中心にした新しい美術を収集、発信している美術館だ。

 私が訪れた当時は、ニース市立の美術館はすべて入場料無料という政策を取っていた時代で、喜んで入場した。建物自体もポップな感じだ。

 最初に出会ったのが、スクラップ状態の車。「アンプレッション(圧縮)」というシリーズで売り出したセザールという作家の作品。これも立派な芸術!?

 「LOVE」のマークはアメリカの作家ロバート・インディアナの作品。この造形は西新宿の「新宿アイランド」にも飾ったあった。

 大型の女性像が並ぶ部屋。ニキド・サンファルの作品群だ。巨大でカラフルな女性像「ナナ」シリーズで注目された女流作家。箱根の彫刻の森美術館にある彼女の作品は私も大好きだ。

 でも、ここの目玉はイヴ・クラインの特別室。インターナショナル・クライン・ブルーという特徴的なブルーを開発、特許も取って、この色を使った多彩な作品を発表した作家。彼は実はニースの出身だ。

 人物像を真っ青にして表現する異色の作品が多い。

 この作品は、自身の結婚式を描いたもの(多分)。実はこの結婚と同じ年に急死している。

 女性の体にブルーを塗って紙に体を押し付けることで表現した作品も。(そういえば、制作中の映像も残っていたなあ)

 この美術館は屋上が自由な展望スペースになっている。

 周辺の町の風景を見渡すことが出来る。

 ちょうど空に雲が広がり、まるで翼を広げる鳥のような姿になった。

 屋上の浮遊作品とコラボしているように見える瞬間が出現してくれた。すごく得した気分!!

 

 

 

 

 

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