日光に行く手前の鬼怒川温泉駅から歩いて10分ほどの所に、鬼の像が描かれた階段アートがある。ここは、鬼怒川を渡る「ふれあい橋」に通じる階段で、鬼の像は実に50mもの巨大なものだ。
少し近づいてみると、鬼は腕組みをして周囲をにらみつけるような形相をしている。
この鬼は「鬼怒太」と名付けられていて、温泉のマスコットになっているようだ。駅前にも立ち姿の像が建っている。こうして見ると、ちょとユーモラスな感じもする。
ただ、階段の縦の部分に描かれているので、真上から見ると何が描かれているのかはわからなくなってしまう。
階段横の壁には、たくさんの壁画アートがある。
大正ロマン風の着物姿の人たちが、思い思いの格好をしていて、傘や犬とたわむれる風景もみえる。
ロマンチックといかめしさ、両方を兼ね備えたこの場所は、祭りなどイベントの会場としても活用されているという。
ところで、鬼怒川という名前の由来を調べてみると、「川が荒れると鬼が怒ったようになることから」という説や、「絹村という地区があり、そこで絹を洗っていたことから、同じ音で鬼怒になった」という説も。
名前の由来もロマンといかめしさとが混在していた。