ミラノ大聖堂の横に ひときわ目立つ屋根付き回廊がある
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリア
イタリアの初代統一国王の名を冠した回廊は 19世紀後半に完成した
産業革命がもたらした 当時の最新技術
ガラスのアーチと 鉄の屋根を持つアーケードだ
中央十字路部分 直径38mのガラス製ドームから
外光が注ぎ込む スマートな回廊
天井にはフレスコ画 床にはモザイク画も施されている
さらに夜照明が灯されると 内部は黄金色に彩られ
宝石箱の中にいるような 気分を味わえる
通りにはプラダ本店を始めとして 一流ブランドの店が
その美を競うようにして並ぶが
ブランド店の看板はすべて 金と黒だけを使った装飾で統一されており
一層黄金のきらめきが 際立つ
そんな通りの中で ルイ・ヴィトンのショウウインドウで
実に意外な女性像が 目に止まった
中央に飾られたバッグには 何とレオナルドの代表作「モナリザ」の神秘の笑顔!
何百年もの歳月を超えて 芸術とモードとのドッキングが
こんな回廊の中心で 展開されようとは
さすがのミラネーゼたちも ちょっとした驚きの表情とともに
ショウウインドウをのぞき込む姿が 何度も見受けられた
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