エッフェル塔を 真下から眺める
遠くからでは うかがい知れなかった
構造の美が 迫力を持って迫ってくる
300mの高さを支える脚の部分は X状の鉄骨が幾重にも重なって
それぞれの柱をなし 4つの柱は半円状の鉄骨が優雅に繋いでいる
鉄柱を繋ぐリペットを 250万本使用するという
当時の革新的な技術と材料によって 初めて実現した構造だ
仰ぎ見るエッフェル塔の姿は また格別の思いを湧きあがらせる
見事に弧を描く支えと 軽快に組み合わさる直線とによって
出来上がったレース模様の上方に 塔の先端が伸びやかにに浮かび上がる
すっくと立ちあがる全体像が あれだけの高さを誇りながら
柔らかな曲線を伴う 優雅さを見せるのは
部分部分にも剛と柔との絶妙な配置が なされていることの証なのかもしれない
改めて135年前にこの塔を完成させた 設計者エッフェルの巧みな計算と
持ち合わせた美的センスの表現とに 心打たれるばかりだった