新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編⑤ 真下から見上げるエッフェル塔の柔と剛

2024-07-15 | 心ふるえる風景 パリ編

  エッフェル塔を 真下から眺める

 遠くからでは うかがい知れなかった 

 構造の美が 迫力を持って迫ってくる

 300mの高さを支える脚の部分は X状の鉄骨が幾重にも重なって

 それぞれの柱をなし 4つの柱は半円状の鉄骨が優雅に繋いでいる

 鉄柱を繋ぐリペットを 250万本使用するという

 当時の革新的な技術と材料によって 初めて実現した構造だ

 仰ぎ見るエッフェル塔の姿は また格別の思いを湧きあがらせる

 見事に弧を描く支えと 軽快に組み合わさる直線とによって

 出来上がったレース模様の上方に 塔の先端が伸びやかにに浮かび上がる

 すっくと立ちあがる全体像が あれだけの高さを誇りながら

 柔らかな曲線を伴う 優雅さを見せるのは

 部分部分にも剛と柔との絶妙な配置が なされていることの証なのかもしれない

 改めて135年前にこの塔を完成させた 設計者エッフェルの巧みな計算と

 持ち合わせた美的センスの表現とに 心打たれるばかりだった

コメント (4)
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