新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編⑥ セーヌ河岸に 大空に向かって両手を広げる女神がいた

2024-07-19 | 心ふるえる風景 パリ編

 翼を持つ馬ペガサスと共に 茜に染まる曙の空に向かって

 女神が今セーヌ河岸で 大きく両手を広げている

 

 

 ロダン美術館に向かう前に 近くのブーランジェリーで

 クロワッサンの朝食を 済ませておこうと

 まだ暗い師走の朝 ホテルを出発した

 

 セーヌ右岸をぶらぶら歩いて行くと 前方にアレクサンドル3世橋が見えてきた

 セーヌ川に架かる橋の中でも 最も美しいとして知られる橋だ

 ようやく空がほんのりと 明るくなってきた

 橋に施された彫刻を眺めながら 何気なく視線を上に向けると

 中空に女神の像が すっくと立ちあがっている

 

 冬特有のほのかな朝もやを全身に纏いながら 差し込む朝日のきらめきを

 改めてパリの街並みに発散するかのような 女神の姿は

 今日もまた花の都の平安を守ろうと 祈る守護の化身のように見えた

 

 パリ五輪開幕まで あとちょうど一週間

 久しぶりにこの写真を 眺めているうちに

 女神が右手に掲げる剣が オリンピック聖火の

 トーチのようにも 思えてきた

 

 

 

 

 

 

 

 


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