新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編⑳ 中世から現代まで ルーブル宮の夜景には歴史の象徴が浮かび上がる

2024-09-07 | 心ふるえる風景 パリ編

 夜 ルーブル美術館の前を通った

 昼とは違った雰囲気の 風景が広がっていた 

 

 まず美術館の入口となる ガラスのピラミッドが光を放っている

 イオ・ミン・ペイの設計による 現代のピラミッドだ

 1989年の完成時には 賛否両論が巻き起こったものだが

 今はすっかり定着して 何の違和感もない構造物になっている

 

 その背後に照明を受けてそびえるのは 美術館ドゥノン翼

 ファザードに刻まれた 女性像の群れ(カリアティード)が

 夜空に すっくと立ちあがる

 

 手前には 雄々しく嘶く騎馬に跨った勇者の像

 誰の像なのかわからず 昨夜夕食を摂ったレストランで

 アルバイトと思しきウエイトレスさんに聴いてみたら

 「ルイ14世よ」と 即答してくれた

 パリの人たちなら誰でも知っていることなのかと 妙に感心してしまった 

 

 ルイ14世は17世紀後半から18世紀にかけて

 フランス絶対王政期に君臨した国王で 「太陽王」と称された人

 昼にはあまり注目していない場所やモノが 夜照明の下で見ると

  改めて浮かび上がる 姿があることに気づく

 

 中世の城壁を何度も増改築した 歴史的建造物であるルーブル宮  

 その後のフランスの繁栄を支えた 君主の像

 そして現代建築を象徴する ガラスの構造物

 ここにもフランスのそれぞれの時代を思い浮かべることの出来る象徴が

 一堂に会しているのか と納得してしまった

 


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