金戒光明寺。幕末に京都守護職となった会津藩主松平容保が陣取った寺でもある。ここにも見事な桜。
一面花で覆われた境内で、ゆったりと階段を上るときの快感はなかなかだ。
山門横の桜はちょっと儚げに咲いていた。
この花びらは白の中に濃いピンクが溶け合う絶妙な色。
ふと見ると、髪をピンクにした外国の女性がピンクの花に囲まれていた。
なかにはこんなにも色濃い品種もあった。
また、水がめに浮かぶ花びらの風情も・・・。
花の色は 移りにけりないたずらに わが身世にふる ながめせしまに
(小野小町)
この情感あふれる短歌と同様な意味を含んだ句もある。
世の中は 三日見ぬ間の 桜かな
光明寺からすぐの真如堂に移ったころには、夕暮れが迫り始めていた。三重塔のシルエットが、ぼんやりと浮かび上がった。
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