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「フェルマーの最終定理」文庫判を購入

2013-11-10 | 本と雑誌

 秋は色々な秋だ。食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋・・etc。
 新聞に、「これさえあれば数学を楽しく学べる、20の娯楽作品」(9月22日)があり、3位に”フェルマーの最終定理(文庫判)”があったので購入して”読書”した。(1位:数の悪魔 晶文社、2位:素数の音楽  新潮社)
 ◆フェルマーの最終定理
 フランスの数学者ピエール・ド・フェルマーは、ギリシア時代の「数学者ディオファントスの算術」を読み、メモを欄外の余白に書き込んでいた。その中に、次のような内容と”驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎる”と書かれていた。1637年頃と言われている。
  nが2より大きい自然数であれば
  X^n+Y^n=Z^n
  を満たす、自然数X、Y、Zは存在しない
 この命題は、幾多の数学者が約360年間挑戦したが未解決であった。これを天才数学者ワイルズ(Andrew Wiles)が1993年に証明、1994年に欠陥の一部修正、1994年10月に新しく証明を発表し、1995年2月13日に誤りがないことが確認された。

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 「フェルマーの最終定理」文庫判

 著者:サイモン・シン
 訳者:青木薫
 発行:新潮社 値段:830円


 このフェルマーの式について中学生の頃に父から聞かされた事があり、300年以上も誰も解決していないと言う。成人しても数学に直接縁のない職業ではあったが、父の話は覚えていた。と言う事でこの本を購入”読書”した。
 本の内容は、フェルマーの最終定理の解説ではなく、最終定理を巡って数学の歴史や周辺事情を物語としている。難しい数式などはなく、数学が解る人も解らない人も面白く読める、と思う。特に、谷山・志村の定理(モジュラー性定理:すべての楕円曲線はモジュラーである、という数学の定理解法)の貢献を強調しており、日本人として誇らしかった。

 

 朝から曇り。時々小雨がふり、気温も冬を思わせる様な低さ。
 昼食を頂いたレストランのお庭でホトトギスが咲いている。開花時期が長い花だが日毎に寒さが増し、そろそろ終わりかな。
 ホトトギス(ホトトギス属)には幾つもの種があり、東アジア(日本・台湾・朝鮮半島)では19種が確認され、うち日本では 12種(13種説あり)が確認されていると言う。良く見かけるのは、タイワンホトトギス(台湾杜鵑)らしい。
 鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物のホトトギスは「杜鵑草 、杜鵑」と書く。名(ホトトギス:杜鵑草)の由来は、花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているから、との事。

Hototogisu311101 ホトトギス(杜鵑草、杜鵑)
学名:Tricyrtis hirta
ユリ科ホトトギス属
夏緑性多年草、雌雄同花
日本・東アジア原産
開花時期は8月~11月中旬
花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
花弁の白地に濃紫の斑点が特徴的。その他に、斑の入らない(真っ白)ものや紫色単色のものなどがある


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