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甲州ブドウは欧州種と中国種との交雑

2013-11-16 | 園芸

 甲州ワインの原料であるブドウ品種の「甲州」が、欧州種と中国野生種の混合種、と(独)酒類総合研究所のDNA解析で分かった(11月7日)。「甲州」は、文献などから千年以上前の奈良・平安時代から日本にあるとされ、欧州種に近いと言われていたが、その起源は不明だった。
 DNA(遺伝子)解析は、「甲州」を中国などの自生種や交配で作られた栽培品種と比較し、甲州の遺伝子の4分の3が「ビティス・ビニフェラ」に由来し、残りは中国産の自生種だったことが分かった。研究チームは、「甲州」のルーツは「カフカス地方で生まれた欧州種がシルクロードを経由して中国に伝わり、中国種と交雑して日本に伝わったのではないか」との事。
 2010年、OIV(葡萄・ワイン国際機構:ブドウとワインに関する国際的機関)に、ブドウ品種「甲州」が日本固有の品種として初めて醸造用の品種として認められ、「Koshu」と品種名を表記したワインをEUに輸出することが可能となった。ワインには欧州産「ビティス・ビニフェラ」と北米産「ビティス・ラブルスカ」が主に利用されている。

 

 秋晴れの天気で、風もなく気温も冷たくない。日溜まりにいると暖かく「秋も深く、冬近し」を忘れる。
 モミジの紅葉は綺麗だが、ツタの紅葉・黄葉も綺麗だ。建物の外壁を伝う”ツタ”は、錦繍(きんしゅう)をまとうが如くだ。でも葉が落ちるのは早く、見頃は”今でしょう”かな。葉が紅葉する頃には、小さなブドウに似た実が黒紫色に熟している(話によると、渋いらしい・・食べたことはない)。
 名(ツタ:蔦)の由来は、伝う(つたう)からとの事。ツタは、夏に緑葉・冬に落葉し、夏蔦(なつづた)との別名がある。これに対して、冬でも緑葉なのは冬蔦(木蔦の別名)である。

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Tuta311163 ツタ(蔦)
別名:夏蔦(なつづた)
   錦蔦(にしきづた)
   地錦(じにしき)
   甘葛(あまずら)
ブドウ科ツタ属
落葉つる性木本
(夏緑性のツル植物)
巻きひげの先端の吸盤で樹木や壁を伝う
開花時期は6月~7月
花(数mm)は黄緑色で5枚の花弁
果実は球形の液果で10月頃に黒紫色に熟す


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