北方謙三「絶海にあらず」上下併せて800ページ弱あったが面白く読んだ。
初め会話が説明的なのが気になったが、主人公、純友の気持ちに寄り添った表現にすぐ引き込まれていった。坂東に旅して平将門や空也に会ったり、藤原北家の左大臣、忠平と弟、常平を琵琶湖の水難から救ったことで北家傍流の純友が蟄居していた勧学院の別曹から伊予掾(いよのじょう)に任命されたあたりから藤原純友の乱の首謀者と分かった。承平天慶の乱の平将門の乱については比較的知っているが藤原純友については何も知らなかったので興味深く、乱のあと純友が五島から寧波に渡ったというのも肯けた。
初め会話が説明的なのが気になったが、主人公、純友の気持ちに寄り添った表現にすぐ引き込まれていった。坂東に旅して平将門や空也に会ったり、藤原北家の左大臣、忠平と弟、常平を琵琶湖の水難から救ったことで北家傍流の純友が蟄居していた勧学院の別曹から伊予掾(いよのじょう)に任命されたあたりから藤原純友の乱の首謀者と分かった。承平天慶の乱の平将門の乱については比較的知っているが藤原純友については何も知らなかったので興味深く、乱のあと純友が五島から寧波に渡ったというのも肯けた。