浅田次郎「蒼穹の昴」3、4(講談社文庫) 2020年07月29日 | Weblog 浅田次郎「蒼穹の昴」3(講談社文庫・2004.10.15)、4(講談社文庫・2004.10.15)は、清朝末期の西太后が巷間悪女のように言われているが、そうではないという立場で書かれている。最終の第4巻の解説は、「破天荒な小説」という題で「阿片戦争」の著者・陳舜臣が書いている。中国の文物を取り入れてできた日本文化は科挙の制度と宦官の制度を取り入れなかったと言いながら、挙人から進士にあがる試験で一番だった人は状元と呼ばれ、その試験の答案が一番上に載せられるのを圧巻と呼ぶと解説している。