
20230718
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩夏(4)大森暁生展 in そごう美術館
6月30日金曜日、そごう美術館に出かけました。ぐるっとパスで入れるので、気楽なアート散歩ができます。初めて名前を知った彫刻家大森暁生の展覧会。 ぐるっとパスのいいところ、こうして今までまったく知らなかったアートに出あえることです。マティス展の入館料シルバー券1500円を出し渋って、やっちゃんと東京都美術館へ行ったのに、入りませんでした。でも、こうしてぐるっとパスを利用していれば、世界が広がる。年をとればとるほど狭く固まりがちな視野が広がる気がします。錯覚でもいいんです。
会期:2023年6月3日(土)~7月9日(日)
そごう美術館の口上
彫刻家・大森暁生(おおもりあきお 1971年-)は、主に木と金属を素材として実在するものから架空のものまで命あるものをモチーフに制作しています。その彫刻は、霊気を帯びているかのように神秘的で、今にも動き出しそうなほどリアルです。
大森は、1996年愛知県立芸術大学卒業後、籔内佐斗司(やぶうちさとし)工房で修業し、独立。国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館などでの発表のみならず、ファッションブランドやレストラン、テレビドラマやミュージシャンなど異分野とのコラボレーションも積極的に行い、表現の幅を広げます。
鏡のギミックによりモチーフが軽やかに浮遊して見える「in the frame」シリーズ、熊本市動物愛護センターに保護された犬や猫を題材にした「光の肖像」の作品群など多様な作品を発表します。
大森は、1996年愛知県立芸術大学卒業後、籔内佐斗司(やぶうちさとし)工房で修業し、独立。国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館などでの発表のみならず、ファッションブランドやレストラン、テレビドラマやミュージシャンなど異分野とのコラボレーションも積極的に行い、表現の幅を広げます。
鏡のギミックによりモチーフが軽やかに浮遊して見える「in the frame」シリーズ、熊本市動物愛護センターに保護された犬や猫を題材にした「光の肖像」の作品群など多様な作品を発表します。
讃岐国分寺寺に収める仏像は撮影禁止ですが、全作品、館内撮影自由でした。
展示室内のようす

卒業制作の作品「カラスの舟は昇華する」1996

月光の狼2012 月夜のテーブルーcougar2004


2匹のアナコンダ

棘の冠1998

UNDERCOUVER×Akio・Ohmori「but beautiful スカート」

ぬけない棘のエレファント1999


月下のArowana2020


月下のArowana2020

月下のPirarucu2020

不死の華2016

森神SilverBac と私

はじめて見た摩訶不思議な動物の彫刻。すらっと通り過ぎて「でっかい象さんやなあ。牙は現実のものだけど、ユニコーンみたいなおでこの角を生やしたのはなぜかなあ」なんて、凡庸なことを思ってすぎましたが、メイキング映像で、木彫のすごい掘り込みを見て、もう一度戻ってじっくりながめました。
うさぎが鹿みたいな角を生やしていたり、実際にはいない動物も、どこか「絶滅危惧種」的な悲劇的な印象が残ります。
「死に生ける獣」というタイトルのバビルサみたいに、「死を含む生」に思える。バビルサは、牙が立派なオスがメスを獲得できるという競い合いが嵩じて、長く伸びすぎた自分の牙が顔に突き刺さって死ぬというほんとだかウソだかわからない動物。
人間もきっとバビルサの牙を伸ばし続けているのだろう。

<つづく>