
20230806
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩夏(7)古代メキシコ展
7月9日、夫と上野へ。東京国立博物館で開催中の「古代メキシコティオティワカン、マヤ、アステカ」展を観覧。7月789日3日間は、午後8時まで開館しているので、通常混んでいる午後を避け、夜間開館にゆっくり見ようという計画。日曜日午後、混んではいたけれど、週末に来て「混んでいる」と文句を言うこともないので、人のいないところいないところを縫って鑑賞。
東京国立博物館の口上
メキシコには35もの世界遺産があり、なかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたり、多様な環境に適応しながら、独自の文明が花開きました。本展は、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあて、メキシコ国内の主要博物館から厳選した古代メキシコの至宝の数々を、近年の発掘調査の成果を交えてご紹介するものです。普遍的な神と自然への祈り、そして多様な環境から生み出された独自の世界観と造形美を通して、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫ります。
会期:6月16日~9月3日
7月2日(日) 7月7日(金)~9日(日)は20時まで、開館時間を延長



展示室1
第1章 古代メキシコへのいざない 第2章 テオティワカン 神々の都
紀元前1500年から、メキシコにオルテカ文明が生まれ、とうもろこしの栽培、天体観測による暦作成、人身供犠などの儀礼、儀礼のひとつとしての球技、というメキシコ文明に共通する基本が現れました。

ティオティワカン最古のマスク150-250 巻貝のトランペット 150-250


ティオティワカン 首飾り 200-250 耳かざり首かざり300-350


土器椀200-250

ティオティワカン スカートをはいた立像 200-250

ティオティワカン 鳥型土器 250-550

嵐の神の屋根飾り250-550

嵐の神の壁画 350-550

火の老神石彫 450-550 火の儀礼に使われた。頭の上で火をたく
ティオティワカン楯を持つ立像450-550


死のディスク ティオティワカン350-550 死んで夜となり、朝復活する太陽と同じように、人も復活する

人骨壺 オアハカ 450-550

香炉 ティオティワカン 350-550

三足土器 ティオティワカン 450-550

立像 マスク ティオティワカン350-550


第2展示室
第3章 マヤ 第4章 アステカ
蛇の冠をかぶった支配者の像 マヤ600-950 貴族の像


吹き矢を使う狩人の土器 マヤ600-830 セイバの木を描いた土器600-830


ジャガーの土器 マヤ600-950年 ジャガーや蛇は王権の力の象徴

球技する人の土偶 マヤ600-950年
ゴムボールを打ち合う球技は王や貴族の重要な儀礼のひとつ

クモザルの容器 マヤ950-1521年 アラバスターを彫った容器に黒曜石の目

星の記号の土器 マヤ700-830

書記とみられる女性 マヤ600-950 道化の土偶600-950


機織りする女性 マヤ600-950

鹿狩りの皿 マヤ 600-700

神の顔型エキセントリック 711

ト二ナ 石彫 711 王が戦に勝ち、多数の捕虜を獲得したことを表す

ペンダント マヤ 600-1000

モザイク円盤 マヤ900-1000 イク文字の首かざり250-1000


猿の神とカカオの土器蓋

赤の女王 復元

チチェン・イツゥアのアトランティス像 900-1100

トーラのアトランティス像 トラティカ 900-1100

金星の周期と太陽暦をあらわす石板 マヤ900-1000

チコメコアトル神の火鉢(複製)アステカ 1325-1521
両手にとうもろこしを持ち、火をともして香炉とした。

夜空の石板 アステカ1325-1521 人身御供や戦争で亡くなった兵士を上部の鷲、両脇の金星や星とともに描き、魂は天空を旅する。

トラロク神の壺 アステカ文明、1440~69

鷲の戦士像 アステカ






中米南米に栄えたマヤアステカ文明。
私は中学生のときに泉靖一の『インカ帝国』岩波新書1959を読み、将来はインカやマヤを研究する文化人類学者になろうと心に決めました。しかし、私が東京にでた年1970年に泉先生はなくなってしまいました。演劇芸能神事を対象とする芸能人類学を文化人類学のひとつとして研究しようと思い、ケニアで舞踏を習っているうちに変わり者の日本人と出会い、研究は挫折しました。
夫タカ氏は高校生のとき高校に文化講演会にやってきた中根千枝の講演をきいて、将来は文化人類学者になろうと志しました。中根は東洋史学を専攻したのち文化人類学学者になったのですが、タカ氏は東洋史学を専攻したところまでは追っかけでしたが、卒業後はジャーナリストめざし、アフリカの写真をとるためにケニア滞在中、変わり者の女にひっかかって、人生思い通りにいかなくなりました。かわいそ。
結論。タカ氏もHALも、学者になるほどの頭も根性もなかったけど、「古代メキシコ」展をながめているぶんにはたのしかったです。

<つづく>