20240218
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>春庭文字表記(1)再録一万年の漢字文化
何度も同じ記事を再録しています。2009年、中国での仕事をしていたころの記事、何度か再録していますので、もう飽きた、という方はとばしてください。
~~~~~~~~~~~
2009/04/01
ニーハオ春庭ニッポニアニッポン語教室>漢字の国からニーハオマ?(1)1万年の漢字文化
シリーズタイトルの「ニーハオマ?」は、中国語の手紙の冒頭などに使われる挨拶のことばです。「お元気ですか」という意味で「你好[ロ馬]」と書きます。ふだんの挨拶では「ニーハオ你好」だけですが、手紙などでは疑問詞の[ロ馬]を付け加えるのです。さて、「手紙」とは、中国語でトイレットペーパーを意味する、ということは、最近日本人の間でも知られてきました。中国からのニーハオ春庭通信、漢字の話ウンチクシリーズ。最初の漢字シリーズは日本語と中国語で意味の違う漢字のあれこれ。
まずその前に日本語における漢字の復習から。
漢字は、日本語にとって大切な表記文字です。日本語は漢字ひらがなカタカナアルファベットを取り混ぜて表記する、世界でも少数派の表記システムを持っています。
ひらがなカタカナは、日本語にあわせて発達した文字ですが、元になっているのは平仮名も片仮名も漢字です。漢字は日本語の自立語の多くを表記し、ひらがなは文法上の機能を表すことを主にしています。非自立語、すなわち付属語・接尾辞・助詞、動詞形容詞など用言の活用語尾を表記します。
にほんで つくられた かんじ(こくじ)も あるし、にほんで そうさくされた じゅくご(みんしゅ じんみん てつがく やきゅう きょうわこく など)もあり、かんじは にほんごに かかせない もじと なっています。 かなだけで ひょうきする てんじなどの ひょうきほうも ありますが、いっぱんてきには かんじかなまじりぶんが ふきゅうしており かんじを つかわない ひょうきは たいへん よみにくいものに かんじられます。
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>春庭文字表記(1)再録一万年の漢字文化
何度も同じ記事を再録しています。2009年、中国での仕事をしていたころの記事、何度か再録していますので、もう飽きた、という方はとばしてください。
~~~~~~~~~~~
2009/04/01
ニーハオ春庭ニッポニアニッポン語教室>漢字の国からニーハオマ?(1)1万年の漢字文化
シリーズタイトルの「ニーハオマ?」は、中国語の手紙の冒頭などに使われる挨拶のことばです。「お元気ですか」という意味で「你好[ロ馬]」と書きます。ふだんの挨拶では「ニーハオ你好」だけですが、手紙などでは疑問詞の[ロ馬]を付け加えるのです。さて、「手紙」とは、中国語でトイレットペーパーを意味する、ということは、最近日本人の間でも知られてきました。中国からのニーハオ春庭通信、漢字の話ウンチクシリーズ。最初の漢字シリーズは日本語と中国語で意味の違う漢字のあれこれ。
まずその前に日本語における漢字の復習から。
漢字は、日本語にとって大切な表記文字です。日本語は漢字ひらがなカタカナアルファベットを取り混ぜて表記する、世界でも少数派の表記システムを持っています。
ひらがなカタカナは、日本語にあわせて発達した文字ですが、元になっているのは平仮名も片仮名も漢字です。漢字は日本語の自立語の多くを表記し、ひらがなは文法上の機能を表すことを主にしています。非自立語、すなわち付属語・接尾辞・助詞、動詞形容詞など用言の活用語尾を表記します。
にほんで つくられた かんじ(こくじ)も あるし、にほんで そうさくされた じゅくご(みんしゅ じんみん てつがく やきゅう きょうわこく など)もあり、かんじは にほんごに かかせない もじと なっています。 かなだけで ひょうきする てんじなどの ひょうきほうも ありますが、いっぱんてきには かんじかなまじりぶんが ふきゅうしており かんじを つかわない ひょうきは たいへん よみにくいものに かんじられます。
日本で作られた漢字(国字)もあるし、日本で創作された熟語(民主、人民、哲学、野球、共和国など)もあり、漢字は日本語に欠かせない文字となっています。仮名だけで表記する点字などの表記法もありますが、一般的には漢字仮名交じり文が普及しており、漢字を使わない表記は、たいへん読みにくいものに感じられます。
現在までの研究で最古の漢字とされるのは、「中国寧夏回族自治区の大麦地区で発見された岩壁に描かれた絵文字」です。(2005年10月5日新華社)
中国大使館HPに新華社発表の記事があります。
http://jp.china-embassy.org/jpn/zgly/t215151.htm
大麦地区岩壁の初期の岩画は、今から1万6千年から1万年前のものと測定され、その岩絵の図形から1500余りの絵文字が、漢字の起源とみなされています。(文字として解読されたのは一部分だけですが)
殷時代(商王朝)の甲骨文字などと同様の文字体系がすでに1万年前から存在していたことがわかり、これまで紀元前5千年ごろから使われていたという漢字の歴史が大きく塗り替えられたました。
この漢字は、紀元前600年頃から始まったという稲作の伝来とともに随時日本に伝えられてきたと思われます。AD50年~800年の間に、つたわったことの証拠として、剣や鏡に残された文字があります。剣や銅鏡に残された文字から、漢字伝播の過程が研究されてきました。
木簡の出土も相次ぎ、日本がどのように漢字を受け入れ、日本語に合わせて使いこなすようになったのか、明らかにされてきました。
銅鏡や銅剣の文字は呪術的なマークとしての使用が多く、実質的に「日本語を表記する文字」として使用されるようになったのは大和飛鳥時代より以後のことになります。
次回、日本の漢字受け入れについて。
<つづく>
<つづく>