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ぽかぽか春庭「アクセサリーとドレス in アクセサリー美術館」

2024-07-21 00:00:01 | エッセイ、コラム
20240721
ぽかぽか春庭アート散歩>2024アート散歩ファッションの夏(1)アクセサリーとドレス in アクセサリー美術館

 7月10日、アクセサリーミュージアムへ出かけたのは、オールドノリタケの企画展があったからです。ノリタケ展示は、2階の2室のみ。
 常設展示室では、コスチュームアクセサリーもさまざまなネックレスやブローチの展示があります。王政時代の貴族たちがきらびやかな宝飾品を権力の証も兼ねて王冠やドレスの飾りに用いたのとはことなり、市民の時代になると、デザイン性を重要視したアクセサリーがつくられるようになりました。ガラスやベークライト、プラスチックなどがアクセサリーの素材になったのです。

アクセサリーミュージアムの口上
 当館の主要コレクションであるコスチュームジュエリーも同時代の大きな経済的繁栄とともに生まれ、アメリカで開花した文化のひとつであり、流行を反映したものが多く存在しています。本展ではオールドノリタケや同時代の雑誌やドレスなどの文化資料をともに展示し、当時のアメリカ文化の魅力を紐解きます。

 ヴィクトリア女王が喪のアクセサリーとして愛用したことから西欧に広まったジェット(木の化石)


 前時代の貴族女性たちの豪華なドレスに比べ、19世紀20世紀のドレスは、シャルル・フレデリック・ウォルトやポール・ポワレの登場、ココ・シャネルの斬新さによって大きく変わりました。

 アクセサリーミュージアムの主要な展示はコスチュームアクセサリーです。時代に合わせた衣装の展示もありました。
 
 ココ・シャネルのライバルであったエルザ・スキャパレリのコスチュームアクセサリー。服の大胆さからみると、スキャパレリのアクセサリー、ぶっとんではいない。


 19世紀南北戦争後のアメリカでは、北部の工業発展とともに、大金持ちたちがニューヨークに集まり、かつ大量消費時代となりました。デザイナーたちはドレスもアクセサリーも個性を競い合い、大衆もファッションやアクセサリーの動向に注目しました。

ファッションイラスト
  

  

  

レース襟のドレス 前 後ろ
   

 18世紀までの重厚な宝石のアクセサリーとコルセットで形作る重いドレスから、19世紀終わりごろから20世紀にかけて、女性の衣装はより軽く動き安く、パーティでのアクセサリーも軽やかなプラスチックをデザインしたものなどに変わりました。
 ファッションは時代を映す鏡として、人々の脳裏にきざまれます。私の今のスタイルはほとんどがTシャツとパンツスタイル。動きやすいがそっけない。でもロングドレスもデザイナーズブランドのスーツも、見る楽しみは続きます。

 何度も通ったアクセサリー美術館なのに、自信をもって反対方向に歩いてしまいました。方向音痴はいつものことなので気にしませんでしたが、こっちでいいのかなあ、とぼうっとあるいていたら、South   Norht という方向を示す看板の角に思いっきり頭をぶつけ、おでこにこぶができました。コスチュームジュエリーで飾って目立つより、ふくらんだおでこで目立という勝負。勝負したくはないけれど。

<つづく>
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