天気 晴
気の急くこの時期に、呑気なことばかりしています。
今年の結社誌の1月号~12月号までの、主宰の選を得た句から、自選など試みた。主宰の選んだ句なので「拙句」などとは言わないことにした。
拙い句を主宰が選ぶ訳はない、と思っているので。
写真の句は、私がとても気に入っている句。縁ある福島へ墓参りがてら行き、憧れの滝桜を見に行ったら、今年に限ってもう見頃を過ぎていた。でも、それもまた老いた桜の木には一日という大切な生きた日なのだ。自分の生きた日々の何と短いこと。
掲載されるのは3ヶ月遅れなので(11月投句→1月掲載)11月から始まります。
漱石のこころそれから冬に入る
猫の目の光る寒柝過ぎし町
五十年暮らしてふたり畳替
滝桜その千年のひと日かな
うぐひすや夫の祖母なる人の墓
武蔵野の青葉を誇る大欅
前頭葉まで梅雨湿りしてゐたり
翅たたむ夏蝶水をわたり来て
かき氷崩す平和を崩すごと
心臓の鼓動闇夜の鉦叩
うろこ雲病むたび人の強くなり
以上 KUMI作
気の急くこの時期に、呑気なことばかりしています。
今年の結社誌の1月号~12月号までの、主宰の選を得た句から、自選など試みた。主宰の選んだ句なので「拙句」などとは言わないことにした。
拙い句を主宰が選ぶ訳はない、と思っているので。
写真の句は、私がとても気に入っている句。縁ある福島へ墓参りがてら行き、憧れの滝桜を見に行ったら、今年に限ってもう見頃を過ぎていた。でも、それもまた老いた桜の木には一日という大切な生きた日なのだ。自分の生きた日々の何と短いこと。
掲載されるのは3ヶ月遅れなので(11月投句→1月掲載)11月から始まります。
漱石のこころそれから冬に入る
猫の目の光る寒柝過ぎし町
五十年暮らしてふたり畳替
滝桜その千年のひと日かな
うぐひすや夫の祖母なる人の墓
武蔵野の青葉を誇る大欅
前頭葉まで梅雨湿りしてゐたり
翅たたむ夏蝶水をわたり来て
かき氷崩す平和を崩すごと
心臓の鼓動闇夜の鉦叩
うろこ雲病むたび人の強くなり
以上 KUMI作