KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

西高東低

2015年12月27日 | 俳句
天気 晴

ようやく冬らしい天気図になって、山沿いに雪が来た。こちら側は空っ風。こんな日は、晴天でも富士山は見えないことが多い。雪が降っているのだろう。今は富士山の裾野あたりに日が沈むので、夕焼けも写真のように不気味な雲で覆われていた。

散歩に出ようと思ったら風が寒くてやめてしまった。根性がない。どうしても、という用もないし家に籠ってしまった。
「月刊俳句」の新年号を読む。10句づつの新年詠は、高齢の俳人の特集だった。

後藤比奈夫さん、白寿だという。
    抱へられ初湯に浸りゐる不思議 比奈夫

金子兜太さん、確か94歳だろうか。とにかく元気で活躍しているのには驚く。
わが主宰と親しいので二度ほどお目にかかったことがある。
    年を重ねて戦火まざまざ寒紅梅  兜太

年齢順に載っている大俳人の中に、喜寿のわが師の作品も。
実は、今、入院中だ。私と同じ頃に倒れて緊急入院、そのことが書かれていて、何だかほっとした。あまり他言してはいけないかな、などと思ったりしていたので。でも、結社の仕事はきちんとしているので、あとは麻痺の残った足がリハビリでどこまで回復するのか、という状態のようだ。それを除けば、元気は相変わらず。
    往還に疎開の母子初日待つ   杏子

年を重ねるのは大変なこと。でも、百歳越えた人がまだまだ活躍している時代。
私はまだまだ若いうちに入るようだ。空っ風に負けてはいられない・・とは思うけれど。

富士包む雪雲厚く日暮れけり  KUMI
コメント (2)
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