KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

武蔵野探勝吟行・立川普済寺

2018年12月20日 | 俳句
昨日の吟行句会の話です。この句会、以前は欠かさずに参加していたものの、3年前から色々で参加出来ないことの方が多くなってしまった。今回はお隣の町、しかもよく知っている所なので行かないのは損というものだ。
写真は、歩いた立川市の根川緑道に経つ中村草田男の句碑

    冬の水一枝の影も欺かず

昭和8年に虚子一行は立川市の普済寺を訪れていて、その時に草田男の残した名句。
当時はここはなかったと思うが、根川の水は上流の残堀川の伏流水を汲み上げた清流で散歩道になっている。


何でも映る流れ、昨日は冬麗の青空が美しかった。
という道を辿ってお寺まで。このお寺、平成になってから火事で本堂が全焼してしまい、以前に来たときはまだピカピカの新築だった。裏の庭の紅葉も、まだ新しい木だった。


国宝になっている六角の碑は鎌倉時代のものだという。字を探すのが面倒なので写真で。
この説明文の碑の後に鉄柵の堂があってそこに鎮座してた。虚子一行はその石に彫られた仏を撫でたりしたようだけれど、そんなことを皆がやったら消えてしまうので、お堂を作ったらしい。


お寺の歴史も、戦国時代まで当地を統べていた立川氏が滅亡した跡に建てられたのだそうだ。臨済宗、というこのあたりでは珍しい禅寺だ。お寺からは富士山がよく見えた。富士山は我が家からと同じカタチに見えるから私には珍しくないけれど。
暖かくて、とても歩きやすい日だった。会場も駅から遠い市民会館、歩いた歩いた・・13000歩以上。句はさほど作れなかったものの、10句を出して何とか成果はあった。最近は早く歩くことが出来なくなっているので、元気な人たちに追いついていけない。今や句会の再高齢だから仕方がない。

首塚の上を冬青空深し  KUMI
コメント (4)
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