天気 晴 寒波
16年前の今日の、以前のわが家から夕富士。
今頃は富士山へ日が沈むので、日没時間よりも早く日が暮れる。そして、富士山の夕焼けも美しい。が・・実は、富士山は今も変わらないのに10年くらい前、富士山の脇に大鉄塔が出来てしまいちょっと邪魔。今の住まいからの写真で見ると、富士山の左にある大鉄塔。これが、マンションから見ると
富士山の右にでんと立ってしまった。
別れ・・この齢になると、周りに逝く人の多くなるのは仕方がない。でも、自分より少しでも若い人の訃報は、何で・・と思ってしまう。病気のデパートのような私よりも早いなんて・・
コロナ禍後、句会へ全く行かなくなったので情報のないまま、今日届いた結社誌で、親しかった句友の訃報を知った。投句欄を読んでいると、彼女の名前の横に黒い傍線が・・亡くなった方の最後の投句、という証拠だ。まさか・・私より2歳若いし、最後は2年前の11月3週目の向島百花園での吟行句会でご一緒して、とてもお元気だったし・・
句に、涙が出た。4句のうちの2句
定命をつくづく思ふ一葉かな ひろこさん
けふからは緩和病棟さはやかに 〃
重度障害者になってしまったご主人を長く自宅介護されていて、最後は施設で亡くなり、自由になれたわ、と言い妹さんの家の近くに越された。そして、私が姉の介護やら夫の病気に振り回されている間に、彼女も手術をした、ということを聞いた。元気だったのでたいしたことではないと思っていたのだが・・
あちこちの吟行へ行き、一泊の鍛錬句会へもご一緒し、私より句歴は長かったようだが、私と同じような傾向の句で好感が持てた。若い頃は相当の美人だったと思われ和服のとてもよく似合う人だった。
もう句会の仲間とは会える機会も少ないと覚悟していても、誌上では毎月会えて無事を確かめることが出来るかけがえのない句友・・なんか、書いているうちに涙がまた溢れてしまった。
私ももうすぐ追いつくかも。先輩の〇さんたちが待っていましたか、かの世で楽しく句会をしましょう。
冬夕焼富士のうしろを焦がしけり KUMI