天気 雨
昨日載せた牡丹の写真を撮る前に撮った写真から。満天星躑躅と木香薔薇。
バッテリー切れになると解っていたら、無駄な写真は撮らなかったのに・・
冷たい雨の一日で、何と、昼間の気温は昨日よりも15℃以上低くなり2月下旬の陽気だという。おまけに、小笠原近辺へ台風が近づいている、という季節外れの天気図。体調の良い訳がない。
今日の体調をことばで表すと「故障して横揺れのひどい下降するエレベーターが止まらなくて、耳鳴りも酷くなるばかり」の状態。
コロナのパンデミックのさ中あたりから、実は、こんな厭な国で生涯を終わらなくてはいけないのか・・と思い始めた。政府のコロナ対策があまりにも他国に比べて劣っているように思え、国民の自主性任せの感染予防、医療の脆弱さ・・諸々。もう、そう長くは生きられそうもない自分が、こんな国で最期を迎えるのはゴメンだ、と腹が立ってばかりで。おまけに、変なマスクを配った当時の首相の顔をTVで見ると吐き気までしてきて。首相は代わっても、新しい首相とは言えない見飽きた顔にうんざり。今は、首相の「顔見たくもない」からだけは解放されている。
そんな時、ネットニュースだったかに「日本人の暮らしが日本のパンデミックを防いでいる」という話が載っていた。私の乏しい知識の西欧の暮らしと比較してみて考えた。
室内で靴を脱ぐ。家に帰ったら(コロナ以前から)まずは手洗いとうがい、が常識。食事前に手を洗う。マスクを必要なら、自分のためばかりではなく他人に感染させないよう装着するのを厭わない。トイレから出たら手を洗う。そのためにハンカチ持参は当然。鼻をかむのにはティッシュを使う(西洋の某国ではハンカチを使う)。駅やスーパーなどの公衆トイレですら清潔。(私の経験だけでも、日本以上の綺麗なトイレは知らない)
そして何よりも、握手やハグの習慣がない。
日本の劣勢・後進性ばかりが大きく取り上げられている報道番組に疑問を持った。コロナ対策だけではなく、ITの遅れとか、女性の社会進出の遅れとか、政治の行き詰まりとか、経済成長の停滞とか・・
そんな、マイナスイメージの国で最期を迎えるの?
と思い、一年発起?して、寝る前には必ず、ニュース番組は消して、you tube の「日本はこんなに良い国ですよ~・日本に住んだらもう自国へ帰れない」みたいな日本在住の外国人の発信を見ることにした。大体が、日本人で自分の国を「素晴らしい!!」なんて言う人は少なそうだし。面白い、楽しい。日本って、ほんとに素晴らしい国。
小学校の給食が素晴らしい・・食育、なんて発想は外国にはない。
生徒に掃除をさせるのが素晴らしい・・だから、街にゴミが落ちていないのだろう。
子供だけで町を歩いてる、通学もしている。こんな国、地球上で日本だけ。
カフェの席取りにテーブルへ荷物を置いて並んでる・・そんなこと、地球上で日本以外にありません。(これはしない方がいい。貴重品は身に付けて)
犬の落とし物を飼い主が綺麗にしているから、安心して歩道を歩ける。(短い旅行経験でも、フランスもドイツも、街の朝の散歩はこの落とし物を避けるのが大変だったっけ。パリでは昼間になると業者が掃除するらしい)
接客の仕事をする人のサービス精神が素晴らしい、チップなしの国なのに。tとにかく、日本人の他者を思いやる心と行動が素晴らしい。
同調圧力も、良い方に考えればプラス思考になれる。誰かが見てるかも・・だから車が来なくても赤信号では渡らない。
もう、挙げればキリのないほど日本がいかに住みやすいかの話に溢れている。コロナ禍であっても、外食を除けば一応の普通の暮らしが出来たのは先進国では日本だけだったようだ。
そうなんだ、西欧に劣っていると思うのは私の被害妄想だった・・と思い知らされることもあった。オセアニアではあまり感じなかったが、欧米では、店員の対応が悪いのは英語の下手な自分がバカにされているだけ、と思い込んでいた。チップが少ないから不愛想なのだ、と思ったり。西洋人への劣等感を抱いて旅行していたのかと思うと、悔しくなった。日本人には誇れるものがたくさんあったのに・・
そんな訳で、最近は、昼間も暇があると15分くらいのYouTubeの発信動画を眺めることがある。スマホなら、気軽にどこでも見られる。日本で暮らす外国人(おおむね夫・妻の片方は日本人)の、コロナ禍の日々の生活からの発信なのでそうそう間違った内容はない筈。旅行者の発信したものは、ちょっと古い内容なので、?のつく情報もないではないが。
でも、日本人の私が気づかなかったことをたくさん教えてくれた。
100%厭な国ではなかった。
これからは、ウクライナ侵攻後がどうなるのか不明なので、戦争の影響が出て、厭な国になるかもしれない。でもこの半年以上、おかげで心癒されている。
花屑の雨に流るる交差点 KUMI