KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

満開を留める花冷え

2022年04月02日 | 料理
天気 晴

写真は、15年前の国営昭和記念公園。

朝、腕が冷たくなっていて目が覚めた。カーテンを開けると何と、見下ろす(ここは4階なので)家の屋根が真っ白。霜が降りていた。日差しが出て、すぐに消えたものの・・
というくらいに寒い日で、日中もあまり暖かくならなかった? 体調も今一つなのでまったく出かける気にもならず、パソコン画面で過去の桜の写真を眺めて。これは、なかなか良い「企画」でした。やはり、多摩地域では国営昭和記念公園の満開の桜の時期がいちばん、と解った。

園内の他の写真は、後日再掲します。

さて、施設内の入所者のマスク使用率が低いことは以前から嘆いている。相変わらずの毎日。最近の感染の主流になったウィルスは前のものよりも感染力が強いとか。余計に気をつけねば・・と気を引き締める。一番危険なのは、介護士たちだ。若い人が多いし、無論外でも感染対策怠りない暮らしをしていると思うが、何しろ家族からの感染が一番多いというのだから、防ぎようもない。感染が本人にも責任あり、なんて話は大昔のことだ。
そして、次に危険なのは介護士との接触の多い重度介護の入所者・・車椅子使用の人とか認知症の人とか。
無論、近付かないに越したことはない。などと思っているので、毎日の人付き合いがどんどん少なくなっていく。それがかえって、ストレスも少なくなっていくと解った。その代り、遠目での入所者の「観察」がゆっくり出来る。最近、また判明してきたこと。
認知症になっているかいないかの初対面での判断は難しい。無論、外見だけで解る人もある。でもちょっと話しただけでは全く解らない人が多い。が、話していて、その人が「遠い過去を話したがるかどうか・・」で解る。つまり、親しくなっていないのに、入所直前の話よりも現役時代の話や、もっと遡り、結婚前の実家の話とか戦争の話とか。そういう話をしたがる人、自分のことばかり話して相手のことを全く訊こうとしない人は、認知症に足を踏み入れている人が殆どだ。私は、それが解らずに何人もの人を見誤った。

考えてみれば、私の年齢でも、人から「お仕事は何をされていたのですか」と訊かれたら「う~ん、定年後も色々やりましたからねえ」などと、あやふやに答えると思う。それを訊かれなくてもあれこれと仕事の内容を自慢気に話すことは、普通ならばない筈。
つまりは、認知症の人にとって、覚えている遠い過去が「記憶」であり、仕事をリタイヤしてから近い過去の「入所までの暮らし」は記憶にないか、はっきりしないのだ。
偉そうに、私が発見者みたいに言うけれど、そんなことは無論専門家には解っていることだ。でも、実際に自分と同じ立場での初対面で、正常な人、と思い込むと、ほんとに無駄な苦労をすることになる。なくなったモノの在り処を探してあげたり、妄想とは思わずトラブルについて一緒に対処法を考えてしまったり・・今日は何も食べていない、なんていう話は随分あって、認知症がそこまで進んでいないと思い「一緒に食べたでしょ、思い出して。お昼はカレーだったでしょ」なんて、無駄な返事を何度もしてしまったり。

などと書くからといって、私は認知症の方へ偏見を持っている訳ではありません。むしろ、理解はしています。でも、病気だらけの自分が疲れることはしたくない、というわがままな人間なもので。

音のして見えぬ機体や花万朶  KUMI
コメント (4)
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