天気 晴
朝から目眩がして、最近は顔を動かすとグラっとくることがあるので少し怖い。毎朝計測する血圧・酸素・体温、どれも正常値なので看護師も問題にもしない。頚椎が凝り固まっているためもありそうだが、イレウス入院以来、整体治療に行っていない。そろそろ、何とか体調をみて一度は行かなくては・・と思いつつ、結局、まだ風が寒そうで買い物にも行くつもりになれなかった。
最近は、室内で転倒して歩行器から車椅子になる人が多い。転倒で圧迫骨折するのだ。骨に罅が入る程度らしいが、また歩行器へ戻る人も居るけれど、戻るまでに1ヶ月以上もかかったり。認知症の人などは、それきり車椅子のままになったり。
車椅子生活にだけはなりたくないので、私の毎日も戦々恐々。立ったままで済ませていた着替えも、目眩のする時は椅子やベッドに座って済ませるようになった。情けないけれど、車椅子にだけは乗りたくないので仕方ない。一日数分でも片足立ちのストレッチは欠かさない、目眩がしても。
去年まで、杖はついていたものの元気だったHさん(男性)が、今年になったら部屋から出なくなった。耳は遠くないのに声の大きな人なので元気な声は部屋から聞こえていた。ある日、廊下で会話する介護士の話を聞いてしまった。
「どうしても車椅子はイヤなんですって」
「看護師はどう言ってるの?」
「本人が動きたくないなら、今までどおりで仕方ないだろう、って」
どういう意味かというと、本人は車椅子での移動介助があれば食堂で食事が出来る。部屋へ運ぶ必要はないし、食堂へ行くのはリハビリにもなるし。でも、本人の意思が拒否するなら今まで通り「動かせない症状」として、食事は部屋へ運ぶしかない、ということだろう。
もし、看護師や医師が食堂へ行ける、と判断したら、そのサービス料が1食500円必要になるのだ。
Hさんとは、それから数日して、食堂へ行く時間のエレベーターで一緒になった。部屋で転倒して、圧迫骨折したのだという。
「良くなられて良かったですね。車椅子になった方もありますから」と、介護士の話は聞かなかったことにして言ってみたら
「いや、車椅子は断りました。一度楽をしたら、もう動くのがイヤになるんじゃないかと思って」やっぱりねえ・・
でも、それが大事なこと。車椅子は楽です。私も車椅子を押してもらう暮らしの方が楽だと思う・・自分での操作は今は指が痛くて今は出来ないけれど・・でもやはりHさんと同じく室内だけ掴まり立ちして、館内は車椅子、になったら最後ですよ。
私も、転倒だけはしないように頑張ろう。
という私、この何十年か、外で躓いたり転んだことがない。これがかえって危険かもしれない。自信過剰にならないよう、気をつけねば。
手の消毒が面倒で、スーパーのエスカレーターの手すりには掴まらなかったけれど、明日からは掴まることにする。
写真は、10年以上前のちょうど今頃の、ご近所散歩の写真。猫柳の後は紅梅。
猫柳水面のひかり集めけり KUMI