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KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

認知症専門医の怒り

2023年03月08日 | 俳句
天気 晴

すっかり春になった。これが続くのかどうかは解らないこと。「男心と春の空」と言う・・え?言わなかったっけ?
写真は、以前のもの。もう少し足を延せばこの椿が見られる、と今日になって思い出した。

やっと指のレイノー発作が出なくなったので、買い物ついでに久しぶりに銀行のATMで通帳の書き込みなど。現金は滅多に使わないので去年のおろした「タンス預金」がまだ残っている。幾らかって?10万円くらい。現金もないと、万一の災害に遭ったときに困る。こういう所に住んでいれば万一のときにもすぐ現金は必要ないだろうが、普通の暮らしでは万一に備えて、私くらいのタンス預金はあった方が良いと思う。カード類は、電気の通じる場所でしか使えないから。

認知症専門医で、著書も出している〇川ドクターは、YouTubeのチャンネルも持っていて、私はここを見て認知症のことをかなり学ばせてもらった。今は転勤してしまった若い介護士がやはりこのドクターから色々学んだらしく「〇川先生も言っていましたね」などと話したこともある。介護の世界では有名人のようだ。そのドクターが昨日は怒っていた。びっくりするくらい怒気を見せていた。
介護の事故を訴えないでください、という内容。かいつまんで言うと、Drは愛知県の方、その愛知の某施設で、食事中の認知症の入所者が介護士のほんのちょっとした隙に食事をかきこんで食べ、喉に詰まらせて亡くなったのだそうだ。それを介護士の責任として家族が訴えて、その裁判結果が出たらしい。慰謝料千何百万円とか。
〇川Drもグループホームを運営していて、認知症の人たちの介護をしているらしい。
これを読まれた方、どう思いますか? 介護士は普通の施設では(私の居るこの有料老人ホームでも)一人の入所者に一人が付いて食事の最初から最後までを世話している訳ではない。何人かを一緒に介護している。その、ほんの何十秒か眼を離した人が、持っている器の中身を夢中でかきこむ・・なんてことはよくあること。介護士は、危険のないようにひと口ずつ食べさせて、呑み込んだのを確認してから次の一口を口へ運ぶ。が、本人は気に入らない。沢山口に入れたくなる・・
そんな認知症患者を施設にお願いして面倒をかけているのに、万一の事故があったら「あんたが悪い、補償せよ」と言えます?
そんな訴えをするくらいなら、家で家族がつきっきりの世話をすればいいでしょ。家族の介護でそんな事故になっても、介護者を責め立てます?
〇川Drの怒りはとっても良く解る。そうでなくても介護士不足なのに、入所者が勝手に起こした事故の責任を取らされたのではたまらない。以前にも、おやつを喉に詰まらせた、と食事の付き添いをしていた看護師が訴えられた事件があった。
動けなくなった認知症患者の食事の世話は、本当に大変だ。見ている私なぞ、「無理に食べさせなくても」などと思ってしまうが、口からの栄養をとっていないと、褥瘡(とこずれ)が起きやすいのだそうだ。

さて、弱る一方の我々に出来ることは・・認知症だけではなく、体もまた、寿命の長さに見合っていつまでも動けるように努力すること。それしかないようだ。

春風へ特急軽く笛鳴らす KUMI
コメント (8)
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