写真の色紙は、師の桜の句では私の好きなもので、立春過ぎると冬の句からこの句に替える。いつもパソコンの前に飾っている。
訃報は朝刊で知った。脳梗塞で倒れ、3月13日に急逝されたとのこと。病気の噂は全くなかったので、以前に患った脳梗塞の急な再発だったのだと思う。
句会のグループラインで見ると、皆、今日まで知らなかったようだ。
前回は運よく軽く済み、俳句結社の主宰をしていくのに困るような後遺症は残らなかった。でも、無理は禁物、とそれ以前のような全国を飛び回る多忙な仕事はしなくなっていた。無論、コロナもありあまり活動できなかったとも思う。
親しくされていた瀬戸内寂聴さんに、呼ばれたのだろうか。
ともかくお元気だったので、私より3歳上とはいえ、私より先に旅立つとは思ってもいなかった。
主宰の名は、全国の古木の桜を巡ったことでも知られている。その桜の咲くのを待たずに逝ってしまった。
写真は、秩父三十四観音巡礼のときの、ちょうど今頃・・平成22年3月22日・・彼岸の最中の吟行の時。山あいのみごとな枝垂れ桜、無論まだ開花には遠かった。人物の写真はあまり撮らないが、たまたま、師の写っていた写真(杖を持っている)
今年の桜を見られる幸運も、師への哀悼になってしまった。私はこれから、どうすればいい?
合掌。
花ひらく音を聴きつつ発たれしか KUMI