KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

葉牡丹が育った・・

2023年03月17日 | 俳句
天気 曇

施設の近くにある学習塾の前には、毎年葉牡丹のプランターが並ぶ。冬が過ぎても片付けないで、花の咲くまで置いてある。葉牡丹は葉っぱを楽しむものだが、元々はキャベツの仲間、菜っぱなので黄色い菜の花が咲く。歳時記では「茎立菜=くくだちな」という季語になっている。葉だけのうちに食べてしまう小松菜などの花のことも言う。「薹が立つ」の薹。蕗の薹、と同じことだ。植物の分類のことはよく解らないが。
私はその育ちすぎの葉牡丹が大好き。花は普通なら桜の時期に咲き始める。



午後、眼科へ。花粉が結構飛んでいたようで、アレルギーの点眼薬がなくなっていた。緑内障の薬も残り少ない。目が我慢出来ないくらい乾いて痒く、せっかく回復したドライアイが又痛みそう・・でも、昨日よりも今日の方が副作用らしき目眩耳鳴りはひどい。普段の目眩とは違い、足元がフワフワしているような。で、ダメかもしれない、と思いつつ職員の誰かに投薬だけ受けに行ってもらえないか、昼食前に事務室へ相談してみた。何だか首をかしげてばかりで良い返事は貰えそうにない。最近、通院に付き添ってもらった、とか買い物に付き添ってくれた、など(無論、有料で)話は聞く。でも結局、今日これからではダメ?救急医療の必要なときと違う。眼科なんて命に関わることでもないし・・おまけに、私は足が丈夫で、今日だけ体調悪い、と訴えても無理なのだろう。有料で代行してくれるあれこれも、結局は人手不足でなかなか頼めない、ということだ。何日か後のことなら友人に頼めるけれど、今、困っているのに。
ここが出来たばかりの頃は、車椅子での孫の結婚式出席に介護士の付き添いを頼んだ人の話も聞いたことがある。
私の依頼はせいぜい1時間で済むこと、費用は3000~5000円くらいかも。それでも人手がないのだ。悲しくなって
「いいです、あと2時間したら少しは良くなるかもしれませんから」
と断った。近所の友人に連絡して付き添ってもらおうか、と思ったがやめた。頼むのもエネルギーが必要だ。「頑張れ!」のいつもの掛け声で何とかしよう。

で、午後2時からの診療に出かけてみた。
歩いて10分ほどの場所まで20分以上かけて、ゆっくりゆっくり。何しろ雲の上を歩いているみたいなので、足元が揺れる。目眩にも色々あって、こういう時は突然倒れることはない筈。幸い、車の通れない道なので少しくらいフラフラしても危険はない。

で、途中で葉牡丹を眺めたり、根性タンポポにしゃがんでみたり、空き地の土筆を数えたり。足元の地球は絶えず動いているけれど、ゆっくり歩くと息切れはあまりしない。マスクなしでも気が咎めないのは有難い。
何とか往復すること出来て、どうもこのフワフワは変・・と思ったら帰路はだんだん空気が冷たくなった。明日は寒の戻りの気温で、冷たい雨だという。やはり、気圧のせいもあったのだ。

眼鏡新調卒業式終えて  KUMI
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前頭葉は大丈夫?

2023年03月16日 | 俳句
天気 晴

珍しい早春の水辺の写真。わが家は一番近い一級河川の多摩川からは遠いので、この写真に見覚えがない。
調べたら、吟行句会で行った埼玉・越谷の荒川近くの川辺だった。越谷梅林へ行ったことを思い出した。3月19日、とある。まだまだ梅の方が勝っている時季なのに、東京近辺では今年は桜が咲き始めてしまった。さて、ご近所は・・とても桜を探しに行ける体調にないので、ちょっと買い物に出て出逢った「根性スミレ」・・こういうの、大好きです。先日のスミレは林の枯葉の間から咲いていた、普通のスミレ。


昨日は4週1回の免疫療法の点滴の日で、午前中に検査、午後に診察と点滴、という覚悟の一日。相変わらず、採血で泣かされる。必ずやり直しになるので「ごめんなさいね」と看護師の方からいつも謝るのだが・・私の方がほんとに申し訳ない、と思っている。痛い思いをするのは私でも、看護師がどんなに苦労しているかは解る。
検査結果は午後の診察の時はに出ている。レントゲン検査の結果は前回と変わらず。すっきり綺麗になることはないが、他へ転移の様子もなさそう、と変わらない結果だ。血液検査の結果も、心臓や肺に関連する数値は良くなっているという。でも今月は、4週1回がキツいので5週1回にしてもらったのに、私の体調の方は、ちっとも楽にはなっていない。トイレ通いはこの数日、やっと回数も減ってきたものの、体重は増えないし・・ それでも栄養状態は悪くはないらしい。
自分の意思でやめることの出来る治療。でも、もしかして今よりも回復するのでは・・という望みはまだ捨てられない。
一緒に頑張ってくれるあーちゃんに、「もう止めるよ」とは言えないし。

ところで昨日は、いよいよ認知症発症か、という「事件」があった。
結果としてはスマホ疲れのせい、ということにしているけれど、実際は? 脳の方は検査をしていないので解らない。
昨日は血液検査とレントゲンだけ、というシンプルなもの。受付票のバーコードを血液検査の受付の器械にかざし、検査を受ける。そのあとで隣のレントゲン検査の受付へ書類を出す・・・もう、夫の付き添いも含め、何十回もしていること。なのに、私は血液検査をすっ飛ばして受付票をレントゲン受付に出すつもりで順番の番号札を取ってしまった。あーちゃんがびっくりして「血液検査が先でしょ」と。「え?ここが終ったらね。何十回も来ているのよ、間違う訳ないでしょ」「でも、今までは向こうが先・・」そばのソファに座っていたジイサンが「血液検査は向こうですよ」と教えてくれた。
「はい、知っています、いつも来ているので」
もう一度、あーちゃんに促され、ハタと気づいた。そうだ、大嫌いな採血が先だった~~~~急に、いつもの採血室の光景が見えてきた。

その後、帰りつくまで、あーちゃんが甚だしく心配・・ほんとに大丈夫かなあ、もうびっくりしたわよ・・
私はあまりびっくりしなかった。でも、時間が経つにつれ、だんだん気になりだした。何だか、同じ施設に居る、エレベーターの乗り方を忘れてしまった人たちのことを思い出した。当たり前のことが出来なくなる・・もしかしてスマホも、当たり前をかなり忘れているから解決しない?
必要なことは使えているけれど、まだ、正常には機能していないようだ。
2年前に脳梗塞を疑われて撮ったCTでは、まだ前頭葉は正常、と言われたけれど、あれから2年。検査で脳に異常がなくても認知症は起きる、ということを「学習」してしまった。

駅前の広場の隅の花すみれ  KUMI
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ああ、スマホ疲れ

2023年03月14日 | 俳句
天気 晴

昨日、まだ暖かさが続いていたので、予約してあった携帯電話のお店へ買い替え相談に行った。何ヶ月ぶりかで一駅をJRの電車に乗って。マスク外して良い、という初日で、でも光景は前日と全く変わらないような。
その話は別として・・さて、まだ使えるスマホ、少しバッテリーの減りが早くなったかな、というくらいのもので「不具合が生じてからでも大丈夫ですよ」と言われていたのだが・・私の方に不具合が生じたら買い替えの手続きに行けなくなる。ちょうど3年、前回は3年以上で買い替えたのだが、液晶画面が暗くなってきて慌てた。器械なのだから、傷みに早い遅いはあるようだ。
ともかく、今は一人、しかも固定電話はないし、動けなくなったら連絡機能は職員に頼むしかなくなる。次回の買い替えはない、と思うことにして、明日の化学療法点滴日前に・・と、昨日にしたのだが。
午後2時の予約で、データの移行を1時間分はしてくれることで機種変更手続きをした。今までの機種は画面が大きくなった、などと喜んでいたが、実は大き過ぎて私の小さな手では片手で操作、は全て出来なかった。右手の指を傷めてからは左手で持ち右手で操作・・で、左手の薬指が疲れ果ててしまったり。今回は、少し小型にした。でも、軽量になっているのに画面を比べると、さほど変わらない。左手だけで、アプリを開くことまでは出来るので便利だ。よく男性で片手操作をしている人を見るけれど、それまでは望まない。


と、ウキウキと買い替えたような話はここまで・・
5時半までには帰らねば・・という身なので、データ移行もそこそこに、聞きたいことは山ほどあったが帰ってきてしまった。後日指導します、有料ですが予約しておけば・・と言うけれど、点滴後は又、トイレとの闘いが始まるかもしれず体力に自信がない。
以前はわが駅の近くにもお店があり、散歩の途中でふらりと寄ってちょっと訊く、ということが出来た。今は・・どこの携帯会社の販売店も、ふらり客・・老人が多い・・のお相手はしないようだ。その代わりのスマホ教室とか、予約の個人レッスンんとか。
ま、何とかなるだろう、と思ったのが間違いでございました。帰宅して、さっそくあーちゃんにLINEで連絡しようとしたら、日本語入力になっている。恥ずかしながら私は「あいうえお」からの入力はガラケーで卒業してしまった。なぜかというと、さっきまでパソコンしている頭で日本語で入力するのは、指先と頭の切り替えがめんどくさい。ローマ字変換がある、と知ってスマホ大好きになったのだ。
さて、ローマ字変換に替えよう、と思ったら、解らぬ。どこをどうしたっけ?設定画面を開いてもサッパリ解らぬ。
という初期の躓きに始まり、変換方法は夜勤の若い介護士に設定してもらったものの・・疲れました、今日になっても以前のような「快適スマホ生活」は戻りません。絶対に必要なLINEと電話帳は移行作業をしてくれたが、新聞とPayPayは何とか自分で「確保」。アプリの多くは設定のやり直し。あれこれしていたら、アイコンが消えたり増えたり、何がなんだか解らなくなってきた。Yahooが使えないまま。いつもブログを読むのはスマホとパソコンと半々なので、今日はまったくその余裕もなし。
明日は通院日、あーちゃんが来てくれるので、通院の合間に何とかして貰わねば。
何だか、こんなに面倒だとう思ってもいなかった。今回で3回目の買い替え・・前の2回は、殆どをお店の人がしてくれていたのだ。あの頃は良かった、コロナ前の日々は販売店にも活気と余裕があった。

遠霞ひとつずつ文字忘れゆく   KUMI
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桜の寿命

2023年03月12日 | 俳句
天気 晴のち曇

今年は桜の開花が早くなる、と言われているが、白木蓮の咲いてきた写真があちこちのブログなどに掲載されるようになった。写真は、8年前のちょうど今日撮ったもの。

白木蓮の咲く所までは、もう簡単に歩いては行けない体力になってしまった。でも、以前の家からは近いので毎年、行っていた。
何本かの木が並んでいて、日当たりが良いのでもう咲いているかもしれない。


そして、その木々がみごとな花を咲かせる頃になると、同じ公園の桜が咲き始める。

公園の桜は殆どが古木。多分、戦後すぐにでも植えたものだろうか。そろそろ寿命になりそうだった。
ソメイヨシノの寿命は80年と言われている。エドヒガン桜とオオシマ桜との交配種、とされ、江戸時代に江戸・染井村の植木職人が作り上げたらしい。だから、寿命は人間とほぼ同じだ。植物とはいえ、手入れをしなければ寿命は短くなるだろう。手入れをしていれば80年以上花を咲かせ続けるだろう。同じソメイヨシノの桜並木も、古木が目立つようになった。お隣・国立市の大学通りの見事な並木も、ひこばえが目立ち、そろそろお疲れの木々が・・この並木は、戦前に植えられたのだと思う。手入れが良いので長持ちはしたけれど、寿命になった木が増えた、と数年前から言われていた。
十分に楽しんだ風景なので、そろそろお疲れ様、とお別れしても良いかも。

水温む映れる雲を揺らしては  KUMI
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あれから12年・東日本大震災

2023年03月11日 | 俳句
天気 晴

暖かい日だったようだが、朝から体調が今ひとつなので外へ出ずに過ごした。来週には2週間延期している免疫療法の点滴を再開する。今の状態もあまり良くはないけれど、副作用でもっと悪くなるかもしれない。副作用のかなり抜けている今のうちに、出来る限りのことをしておきたかったのに・・人生はうまく廻らないもの。

報道は震災のことばかりで、無論その必要はあるけれど、何だか思い出したくない、という気分が去年あたりから強くなった。多分、夫が居なくなったことも要因の一つかも。当時の家とは全く違うところに暮しているし。
あの日やそれに続く日々を思い出すと必ず夫が居て、夫抜きでは語れないことに気付いてしまったのだ。
同じ3月11日のブログを何年か遡ってみた。一昨年はもう、敢えて震災からは離れていた。去年は多分、もう最後になるつもりで書いたような・・でも今年また、生きている。認知症の人が思い出したくないことをどんどん忘れることがある、と聞く。私もそうなりたい。震災の頃のことは、思い出したくない・・たいした被害を受けた訳ではないのに。
実際に同胞を亡くされた方のことなど思うと、私は何とも恵まれていたのだが。

写真の紅梅は、数年前の散歩道のものだと思う。今年は、梅もゆっくり見ないうちに終わってしまうし、暖気が早く来たので桜は凄く早い時期に咲いてしまうらしい。東京では彼岸前に開花するかもしれないという。もう、なにもかも季節がめちゃくちゃになってしまった。
半世紀前は「入学式には桜が満開」だった。今は「小中学校は満開の桜の下で卒業記念写真」が、東京近郷のジョウシキになってしまった。何だかねえ、歳時記も季語を書き換える部分が出るかもしれない。

梅散るばかり戦災忌震災忌  KUMI
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