ビーズうさぎのハナちゃんです!!

日々の生活、山登りや釣り、ドライブなどをアップします。ここの所、巨樹めぐりがメインですが!(汗)

山梨県身延町、大野「本遠寺の大クス」(県指定)です!!

2020-02-10 06:33:51 | 巨樹・大木
大野地区は、身延町役場の南約11kmのところ

国道52号線から県道813号線を南へ間もなく右側

地区の南端に本遠寺が東向き参道で有ります

JR身延線みのぶ駅の富士川対岸(右岸)に当たります

日蓮宗 大野山本遠寺は、

徳川家康の側室お萬さまの墓所があることでも有名です

境内の駐車スペースを利用させて頂きました


本遠寺の案内板が有ります、三つ葉葵と日蓮宗本山の文字があります

参道入口から山門を見ました

手水舎です

山門左側の鐘楼です

参道の銅燈籠です

正面に本堂です

本堂脇の通路の窓には家紋が描かれています

本堂前説明版です
 大野山 本遠寺 日蓮宗由緒寺院
   身延町大野
本尊-十界大曼荼羅
開山-心性院日遠上人(身延山第22世)
開基-養珠院お万の方
創立-慶安3(1650)年
 身延山第22世心性院日遠は慶長法難に際して
徳川家康の忌諱に触れ、後に赦免されたが刑余の
身で貫首の猊座に在ことを憚り、慶長13(16
08)年12月大野邑に小庵を構えて隠棲地と定
められた。
 家康の側室お万の局(養珠院妙紹日心大姉)は、
日頃より崇敬する日遠のために隠棲地に慶長19
(1614)年、長子紀州大納言頼宜と水戸中納
言頼房に命じて、堂塔伽藍を建立寄進して「本遠
寺」と号し、心性院日遠を開山と仰いだ。万の局
は承応2(1652)年8月江戸紀州邸にて逝く
や遺命によって遺骸は日遠廟墓と並べて葬られた。
 尓後、徳川家光の帰依を得て正保3(1646)
年寺領260石余を給付され、僧位の昇叙、緋紋
白袈裟紫衣着用を許された、歴代諸聖いずれも学
徳に秀で、6世要玄院日寬は裏山に水道を穿ちて
大野邑一円の田を潤し「穴掘り日寬」の名を後世
に伝える。
 また、不幸にも回禄の厄に遭い多くの堂塔焼失
したが、本堂・鐘楼は当時の様式を今に伝える建
造物である。
 身延匕面山の女人踏み分けの祖養珠院お万の局
を開基とすることから、女人信仰の道場として女
性信者の参拝が多く寺門栄えたが、明治維新に幕
府の朱印250石を返上したで経営困難を告げる
にいたる、よって歴代諸聖は鋭意これが復興護持
に務め41世釈日我代に宝蔵を建立、45世西尾
日豊代に植林事業を興し諸堂の改修に尽くし、漸
く旧態再現して現在に至る。
 国重要文化財
・本堂
 桁行5間、梁間7間の規模を持つ日蓮宗の本格
的な大規模本堂であって、慶安4(1650)年
の建立と考えられる。屋根を瓦葺きにするなど多
少の改変はあるものの当初の形態を良く伝えてい
る。
・鐘楼堂
 袴腰を付けず、柱を内転びとして一階を解放と
する珍しい形式の楼造鐘楼で、規模が大きく、組
部の絵様にもみるべき点がある数少ない貴重な遺
構である。
 県指定文化財
1、紙本墨書十如是御書   1巻
2、紙本着色日蓮聖人画像
3、木造釈迦如来立像附厨子 1基
 町指定文化財
1、養珠院殿墓
2、大クスノキ 樹齢推定330年
3、シダレザクラ 樹高約16m
    昭和61年11月
        身延町
        身延町教育委員会

参道の右側には目的のクスノキです

本堂側から

説明版です
 山梨県指定天然記念物
   本遠寺の大クスノキ
所有者 大野山本遠寺 平成24年8月30日指定
■ 幹根境界より1m上部の幹囲 7,30m
■ 根元(幹根境界)周り    6,75m
■ 枝張り 東西22,2m 南北17,8m
■ 樹高           19,00m
 クスノキ(樟・楠)は、クスノキ科ニッケイ属の
常緑高木である。5月から6月にかけて、白く淡い
黄緑色の花が咲く。樹皮は暗黄褐色から灰褐色。関
東地方以西、韓国の済州島、台湾、中国南部、イン
ドシナ半島に分布するが、古くから寺院や神社など
に植えられ自生の範囲が明確でない。枝葉を蒸留し
て得られる樟脳は防虫剤や医薬品等に使用される。
 指定樹の根部は広く張り、地上より約4mで三幹
に分かれている。元々5幹あり、北側の二幹は枯れ
た痕跡があり、その痕跡に周りは大きな瘤になって
いる。従って、根元周よりも上部の枝分れ部分の方
が大きい。主幹の内部は空洞になっているが、現在
、樹勢は旺盛であり上部で大きく枝を広げている。
本樹は寺の創建以降の植樹と思われるが記録はなく、
樹齢は300~350年と推定される。
 国内のクスノキは、鹿児島県蒲生町八幡神社の「
蒲生のクス」が樹高30m、幹囲24,2mと最大
で樹齢は約1500年といわれる。県内のクスノキ
は、富士川流域に巨木が見られ、すべて植栽木であ
る。身延町飯富の「八幡神社のクスノキ」は幹囲5
,15m、南部町内船の「八幡神社のクスノキ」は、
幹囲4,75mである。本樹は県下一のクスノキと
して平成13年に山梨の巨樹・名木百選にも選定さ
れている。((社)山梨県林業研究会)
 大野区では寺のご神木として崇められ、新年を迎
えるにあたり地域の有志が注連縄を張る。また、か
つて葬儀の際は葬列が本樹を中心に右回りに三回ま
わる習わしがあり、地元の人々と深く結びつきがあ
ったことが伺える。
  平成27年7月31日
   山梨県教育委員会・身延町教育委員会

本堂左脇から

北側から見ました

山門とクスノキのソバには井戸が有ります

養珠院お萬さま洗足の井戸です




本堂南側の石段の上には

文化財標柱です

説明版です


では、次へ行きましょう

コメント
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