先日、ある席で久しぶりに顔を合わせた友人から、何か運動をしているか、と尋ねられた。正直に、気の向いた時の近所の散歩と気候によるが庭の手入れくらいか、と答えたら、ゴルフはまだやっているのか、と。夏休み別荘で過ごしているときにすぐ近くのコースでのんびり楽しむような優雅なものならともかく、普通は週末早朝に起きて高速道路を飛ばし、ゴルフ場に到着するとあわただしく準備してコースを回る。9ホール終わったところで大体は早めの昼食、そして、指定された時間から残りの9ホールを回ってパーティー。それから時にはひどい渋滞の中を帰宅するという、一日をすっかり費やすような娯楽にはどうしてもなじめず、もう10年ほど一度もクラブを振ったことがない。それにゴルフクラブは日進月歩の世界だから、自分の持っているクラブは(こちらの体力の低下もあるし)とてもコースに持ち出せるものではないだろう。
こう言ったらその友人からは、自分はまだときどきゴルフをやっている。スコアに関係なく今度一緒にどうか、という誘いがあった。もちろんコロナが落ち着くまでゴルフに行くことはないが、かといってパークゴルフに鞍替えするには早すぎるかもしれない。気候が良くなったら考えようか・・・
そういえばかつては社内コンペなどという親睦のゴルフ会があった。役職上やむを得ず参加していたが、そういう時には職場で競馬の予想を模した「出走馬表」が作られ、参加者(競技者)それぞれについて競馬のようなコメントがつけられそれが一つの余興だった。たとえば、「最近成長が著しい」「距離感に問題あり」「脇が甘い」という風なのだが、それがゴルフの腕前のことなのか仕事上の評価なのかわからない、というのミソだった。こういうことを考えるには才能が必要だろう。ゴルフ自体には参加しなくても、職場の一体感が生まれるというものだった。もちろん、競馬と同様、単勝、連勝で賞金もつけられていた。今でもそんなゴルフの会はあるのだろうか。今度知人に聞いてみよう。
このパターは1902年の全英オープンで使用されたもの、という触れ込みでロンドンの骨董屋で売られていた。錆びてしまって製造者などはわからず、ただAccurate Putterとのみ判読できる(もとよりパターだから正確でなければ困る・・・)。ヘッドは錆びてしまったが、革巻きのグリップはしっかりしているし、シャフトも曲がったりしてはいない。飾り物にしておくのはもったいないので、いつか実戦に使ってみようかと思っている。
いずれにせよスコアが悪いのをパターのせいにするのはフェアではないか。