回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

更新

2021年02月17日 15時13分21秒 | 日記

今日、自動車運転免許証の更新手続き完了、これであと5年、いわゆるゴールド免許「優良」の資格をゲットした。暇な学生に運転手をさせようという親の策略(?)にはまって18歳で免許をとってから更新は何回目になるだろうか。18歳で免許を取得したが、途中イギリスに駐在中に免許がいったん失効してしまい帰国してから失効手続きによって免許を取り戻したということがあるので、わずかながら中断をはさんでいる。「優良」制度が導入される前までは更新は3年毎だった。長いようで3年という期間はすぐに過ぎてしまう。一応順法精神に溢れ(と言うより気が小さい)、ほとんど乗らない運転者にとっては5年というのは有り難いが、年とともにそれさえすぐに来てしまうように感じる。

できるだけ自由に動き回りたいと思ったこともあって駐在した国でも運転免許を取ってきた。イギリスの免許(UK Driving Licence)は、今は異なっているが、自分が取得した1980年ごろは、いったん免許を取れば70歳の誕生日まで有効で更新の必要はなかった。こんなに有効期間の長い免許だから顔が変わるのは当然で、したがって写真を貼るところはない。緑とピンクのA4サイズくらいの紙の両面にタイプされたものが免許証で、数年前に確認したところでは今でも完全に有効だと。もし、カード式の免許証に切り替えたら、その時点からは今の規則が適用になり有効期限は短くなるらしい。イギリスで運転することはそうないので、持ち運びには不便だがそのままにしてある。

アメリカは州ごとに免許の制度が違う。2003年に更新したニューヨーク州の運転免許(New York State Driver License)は有効期限10年だったが、在留期限まで、という別の制約があったので、実際にはそれより短い。もし、アメリカ国内で転勤があれば免許を取り直さなければならないというものだった。このニューヨーク州の運転免許証には、住所はもちろん、性別、目の色(自分の場合にはブラウン)、身長、ビザの有効期限までが記載されている。

二つを比較するとイギリス、アメリカともに英語の国ではありながら、Driving とDriver, LicenceとLicenseというように言葉が微妙に異なっている。どことなく二つの国の文化の違いが偲ばれるところだ。

運転免許の更新手続きは実に機械的、非人間的でベルトコンベアーにでも乗っているかのように受付から手数料の支払い(ここが警察にとっては一番美味しいところか)、視力検査、写真撮影、講習までが進められる。こういうことを経験できる数少ない機会。ただ、誰にとっても写真撮影のところが一番気にかかるところ。何しろこれから5年間自分について回るのだから。それなのに写真を撮るところの職員は実に事務的でこちらに何の自由(猶予)も与えてはくれない。特に今はコロナのせいで一刻も早く手続きを進めたいと思うのか、カメラの前の椅子に座らせるなり間髪を入れずにシャッターが下りるような気忙しさだ。女性に対してはある程度配慮するのかもしれないが、自分の場合には服装を整えるのもやっとだ。ましてや、表情を作る(口角をあげるなど)の余裕は全く与えられない!!。この手続きの最後に自分の番号が読み上げられて新しい免許証がわたされるまでは、どんな映りになっているのか、間抜けた顔をしていないか、など何とも落ち着かない気持だ。

古い免許証の写真と比べると明らかに5年の歳月が過ぎたことがわかる。古くて燃費がわるいのに、車庫の中でじっと、忠犬のように自分を待ってくれているあまり乗らない古びたガソリン車には、5年の間に少し(すっかり!)老けてしまった自分の顔写真の今度の免許証がちょうどいいようだ。そしてもしかしたらこれが最後の更新になるかも・・・

かつて乗っていた(なはずないか・・)アメリカンマッスルカー、シボレーカマロを。

コメント (4)
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