ギリシア語って発音が面白いなーと思う。
「クレタ」、「ミコノス」、「サントリーニ」と聞くと(ぜんぶ島の名前)すごくロマンティックな感じがするが、
「ナクソス」、「イカリヤ」、「ザキントス」と聞くと(やはり島の名前)、何だかずっこけそうになる。
ところで「ドルマーデス・アブゴレモノ」という名前のギリシア料理があります。
「ドレです、ナニモノです」とつっこみたくなるが、それが本日の缶詰なのであります。
ささ、開缶してみましょう。
このギリシア製の缶詰は、ブログ仲間のNoritanが見つけてくれたもの。この人はいつも面白い缶詰を探してくる才覚があるのだ。
開缶したとたん、非常にギリシア的な匂いが立ち昇ってきた。
「ギリシア的って何だ」ということですが、なんつーか、日本人には馴染みのない強いハーブの匂い、です。
正直申し上げて、少々後ずさってしまうほどの匂いです。
原材料を見て判明。ディルが匂ってるんであります。
(ディルはピクルスによく入っているハーブ。茴香のような匂いがするです)
かくのごとし。
ドルマーデスとは、ぶどうの葉で様々な材料を巻いた料理なんであります。
この缶詰ではライスを巻いてあるわけです。
では、失敬して一口...。
むむっ、ディルの匂いが鼻からドーンと抜けていく。さらに、味つけはかなりの酸味が利いている。
慣れない匂いと酸味。これは嚥下するのに勇気がいる食べ物です。それくらい強烈です。
中のライスはみっしりと詰まっていて、力を入れ過ぎたおにぎりのような食感。
ぶどうの葉は意外にも柔らかく、筋などは一切なし。舌触りもなめらかで、野沢菜よりも柔らかいです。
それがオリーブオイルにまみれ、ディル臭を放っている。
筆者は一つひとつ、じっくりと楽しみながらいただきました。やっぱりギリシアは不思議な国だよなー。
内容量:198g
原材料名:米、ブドウの葉、玉ねぎ、大豆油、塩、ディル、クエン酸、ミント、黒胡椒
原産国:ギリシア共和国
トルコのサルマ缶詰は食べたことがありますが、このギリシャのドルマデス缶詰も一度食してみたいものです。
ギリシャ料理はヘレニズム文化の影響を受けて発展した料理なので、とても面白いですよね。
彼の地も、いろんな国の缶詰を売ってるんですな。
>トルコのサルマ缶詰は食べたことがありますが...
トルコとギリシアは犬猿の仲なのに、歴史的には同じ文化を持っていた時期があるんですよねー。
サルマ缶詰を探して、食べ比べて考察してみたいな。
この料理だけで3,4種類の缶詰がありました。
向こうではそんなに食べられてるものなんですかねぇ...
フツーのスーパーで売ってるなんて、不思議だ。
やはりギリシア系の人々が買うのか知らん??
N.Y.に行って、現地考察したいですわ。
世界からいったいどんなものが仕入れられているのか、
世界の果てからあのNYにどんなものがやってきているのか、
そんな事に興味が沸いて、
つい原産地がアメリカでないものを手にしてみました。
リトルイタリー、リトルチャイナ、
日本人街などに行ってみると、
また輸入物の不思議な缶詰があるかもしれませんね。
やはり
>人種のるつぼ、NY、特にマンハッタン
なのだなー。
東京でも同じような外国人地域があるから、そこで缶詰探索するのもいいかもね。
慣れると美味いのでしょうかね?
僕もわりと好きなほうです。残りは弁当に持って行きました。