庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

気になるバラ 賢治と「日光」

2006年11月18日 | 手作り
今朝も寒かったです。外は3度くらいでした。
家の門口には大きなヒイラギの木が真っ白い花を咲かせて今年もいい香りを楽しませてくれています。うちの木はけっこう古いらしく葉が丸くなっています。
木が若いうちは動物などに食べられないように葉が針のようにトゲトゲして身を守っていて、木が大きくなると防御の必要がなくなり葉が丸くなる、というのを読んだことがあります。剪定して新しい枝を出させると尖った葉が出てきます。

宮沢賢治のバラが頭の中でモヤモヤしています。
賢治が生まれたのは1896年(明治29年)、その翌年1897年、ハンガリーでグルス・アン・テプリッツは作出(紹介?)されました。ほぼ同い年と言うことになりますね。明治・大正・昭和の初めころはたくさんのバラが日本に輸入され、馴染みやすいように和名が付けられたそうです。色素の関係で赤い花が日光を浴びて更に赤く変化するこのバラにはどんな意味を持って「日光」と付けられたのでしょうか。
賢治が花巻の病院の花壇や花巻温泉の花壇を設計、工作したのが大正13年頃からで賢治29歳、病院長と親しくなったようです。詩などに花壇を作るときの様子などが書かれていておもしろいです。それまでに妹の看病や家出で東京に何度か滞在していたので新し物好きの賢治がバラを見たりしていたかもしれませんね。またカタログから注文して取り寄せたかもしれません。
賢治は1933年(昭和8年)に亡くなっており、本に出ている写真は昭和7年のものです(賢治は写っていません)。結構大きな株になっており花がたくさん付いているようです。花の色、香り、花びらの様子がわからないのが残念です。植えてからずいぶん経っているかもしれません・・・賢治が大正の終わり頃に植えたのかも・・・。
明治年間に探検家、宗教家で知られる大谷光瑞が園芸試験場で「日光」の芳香を利用するために栽培圃場を作り、香料の生産を試みたらしいです。それほどこのバラの香りはすばらしいということでしょうね。いい香りですよほんとに。
画像は先日作ったつるかごです。ローズゼラニウムは大きすぎて合わなかったので、観葉植物のエレンダニカを入れてみました。
コメント (4)
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