庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

奥州街道体験ツアー

2007年09月24日 | お出かけ
予定通り市内の奥州街道を巡る体験をしてきました。昔の旅人気分で「秋の味覚と時空の旅 奥州街道探訪会」というタイトルでした。募集は35名でしたが県内外からも街道を研究しておられる方たちの参加があり総勢50数名で朝9時に出発、夕方5時過ぎ解散で目いっぱい街道の跡をたどってきました。

町ごとに歴史に詳しい方からの説明を受けながら街道をたどったり、宿場町を眺めたり、本陣を見学したりそれはそれは楽しい一日でした。
今回は市内を縦断して隣の県に抜ける街道の要所を見学してバスで移動、あるいは残っている街道跡をたどるという流れでしたが国道やバイパスなどの整備や新幹線とそのトンネルの建設で街道が分断されていたり、使用されなくなって荒れ果てて自然に帰ったところもあったりしました。残されている絵図や古文書の研究で新たに最近見つかった街道跡や一里塚なども見せていただき初めて参加した私は大興奮でした。
残念な事に午前中いい具合に日が差してきっとうまく撮れているはずと思った場所のデータ8枚が何故かカメラから消えていました。復元の術を知らないので残念です。午前中は私の町からも近いのでまたいつか行って見たいものです。
今は使用されない街道がボランティアの方の草刈などでとても良い状態で保存されていました。



最初に見学を始めた高清水の立街道跡(左の林の縁と電柱の間)。右に歩道と旧国道(宿場町に通じる)、更にかなり右側にバイパスが作られ旧国道は主に生活道路になっている。



私が住む町では杉薬師瑠璃殿(1700年代建立)や樹齢1200年と言われる姥杉を見学して昼食。持参のおにぎりをほおばり、特製のトン汁をふるまわれて大満足。
町の中の街道はほとんど素通りだったのでいつか探検して紹介したいと思います。
ここは隣町で最近発見された街道跡。他県からいらした熱心な方たちは生い茂る草の中をこいで道の跡を確認していました。私にはさっぱりわからないのでこんな姿を見てはなるほど~と感心するばかりでした。



左端の赤い屋根の家の前を通り新幹線のトンネルの入り口辺りから山の方へ登っていく道。画面の真ん中辺りに森の分かれ目があるのがわかるでしょうか?そこが街道跡だそうです。離れて見ると跡が見える事もわかりました(これは残された絵図や図面などと照らし合わせて検証されているそうです)。



こちらはとても良い状態で保存されている旧有壁宿御本陣です。松前、八戸、盛岡、一関の藩主や江戸幕府の役人が宿泊や休憩をしたところで明治天皇も2度奥羽御巡幸で休息されたそうです。今回は特別に中を見学させていただき所有、管理をされていらっしゃる方からお話を伺うことができました(建物内部は撮影禁止)。



敷地内に用途別の蔵が6つ?馬が6頭か7頭入る厩など色々ありました。



ほんとにここを大名や明治天皇がお通りになったの?と疑いたくなるほどのすごい道。夕方近くでこの後入った森の中は写真はうまく写せませんでした。街道と林道が重なっていたり湿地になっていたり、人力車が通れるように迂回したりすごい山道を通って岩手県まで抜けました。

ワレモコウやフジバカマ、萩など秋の草花がたくさん咲いていたり、木漏れ日の中に苔がとても美しく見える場所もあったり本当に楽しい一日でした。
これからもこんな機会があったらぜひ自分が住む町の歴史を勉強したいと思いました。少しずつ商人たちの荷物の運搬なども知りたいところです(特に植木とか)。
歩いた場所や見学したところ、説明などだいぶ端折ってしまいましたが街道ツアー初心者の私は大満足の休日でありました。
コメント (6)
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