庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

街道に太鼓坂あり

2007年09月29日 | お出かけ
稲刈りも乾燥も籾摺り(玄米に加工する事)作業も無事に終わって今朝は新米を炊いてお供えし、家族で新米のごはんをいただきました。
ふだんも少しずつ自宅で精米しているのでおいしく食べてはいるのですがやはり1年前に収穫したものと、2,3日前にとれたばかりの米ではおいしさが違いますね。
ツヤツヤ光って粘りもあっておいしかったです。

予定より早く稲刈りが終了したので町の街道の近いところを見てきました。
私が住んでいる地区のはずれに太鼓坂と呼ばれている坂があります。
旧国道から分かれて町の方に向かい始めた街道の始まり部分でけっこうきつい坂です。


画面奥が町に向かう方向ですがここまで来るのにもずいぶん長い坂を上ってきています。今はこのようにすっかり舗装され整備されていますが昔は歩いて通るには難儀したことでしょう。ここから更に登りは続きますが長い坂のこのあたりが太鼓坂と呼ばれているそうです。
地元の伝説が書かれた本や町史など調べてみましたがどの本にも同じような事が書かれていました。
ここを通るとどこからともなく太鼓の音が聞こえてきたとか、ここを歩くと太鼓の音がするというものです。
なぜそんな事が言い伝えられるようになったのかはわかりませんでした。
そこで太鼓坂の近くに住んでいるお年寄りのお宅に聞きに行って来ました。
色々街道についてや町の事などお聞きしたのですがきょうは太鼓坂について紹介しますね。

その方が言うには昔は舗装されていないから太鼓坂を歩くと地面の下からポンポンとかトントンとかいう音が聞こえたのだそうです。
後になってから近くで亜炭を掘ったのだそうですが当時はまだ掘られていなかったそうです。太鼓坂の辺りは軽石がたくさん出たそうできっと地層の関係でそんな音がしたのだろうということでした(その方は80歳をいくつか過ぎていますが元気でしっかりしています)。
奥さんも昔鍋を焦がすと太鼓坂に行って鉈で軽石を割ってきて鍋を洗ったものだったと笑っていました。

お聞きした話がほんとに太鼓坂の名前の由来かどうかはわかりませんが私の住む地区では太鼓坂は普通にそう呼ばれています。
どの資料にも書いていないこんなお話を地元のお年寄りから直に聞けたのが何よりうれしかったです。
午前は晴れていましたが、午後からは雲って寒いくらいでした。
コメント
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