2014.3.4(火)睦志のこと(19)は2014.3.1
穴のついた地名は様々な意味がありそうだが、虫はそれほど多くの意味は無さそうだ。現在知り得た虫地名の語源について整理してみたい。
参考文献
(1)昆虫の虫説
谷川健一氏の名著「日本の地名」に「虫の地名」という短文がある。糸魚川市の虫川、武生市大虫町、京都府与謝郡加悦町温江虫本、福井県遠敷郡名田庄村虫鹿野を挙げて、蚋(ぶよ)や虻(あぶ)、イナゴなどの昆虫が語源であると説いている。地名の語源(鏡味完二)も虫送り(害虫駆除)と昆虫を挙げている。
(2)道説
「大和の原像」(小川光三著)で香芝市穴虫峠について語られた、太陽の沈む西海の大穴に至る道とされた。道が転訛して虫になったという。
(3)無所説
「西丹波秘境の旅」(澤潔著)に本項のタイトルである綾部市五津合町睦志(旧虫村)の語源について、無所(むしょ)であろうと述べられている。無所というのは墓地のことである。ただし、氏は睦志については両墓制の詣で墓だとされている。
(4)蒸し説
「黄金と百足」(若尾五雄著)で、武生市(現越前市)の大虫神社について書かれている。丹後にも大虫神社、小虫神社があるが、大虫、小虫とは「大蒸し」「小蒸し」で水銀の蒸留法ではないかと推測されている。
(5)毟(むし)る説
「とちぎの地名を探る」(塙静夫著)は地形地名、災害地名の名著だが、その中に日光山塊の鳴虫山(なきむしやま)の地名語源について、「薙ぎ毟る」と動詞からきた崩壊地形と解いている。
全国方言辞典では、蚕、蛇、味噌、芋茎など様々な意味があるが、地名になるようなものは見当たらない。
また日本地名ルーツ辞典では虫明(むしあげ、岡山県)を挙げている。
夜光虫の明かりとかカラムシ栽培地とか言われているが定説は無いとしている。(鏡味明克氏)つづく
【作業日誌 3/4】
じょんのペットトイレ作製
【今日のじょん】先日動物番組で犬は南北に向いてうんちするというのが流れていた。以後それとなく観察していたら確かに南北になっている。うんちの前にクルクル回るのも地球の磁場に関係するという研究もあるそうだ。かつての鉱山師と犬の関係もそのあたりに在るのかなと真剣に研究しようと思ったら、東西にやってしまった。ガチョーン