晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 学んでみると自然人類学はおもしろい(2)5/6

2016-05-06 | 雨読

2016.5.6(金)雨

 直立二足歩行というヒトに特有の動作は単に立って二足で歩くというだけでなく、他の動物には無いヒトとしての特徴を持つことになる。ヒトがなぜ二足歩行になったかは諸説あるのだが、アフリカの西部の雨林帯から東部のサバンナに生活の拠点を移した事による。なぜそうしたかはやはり諸説あるのだが、わたしはより広い範囲で食物を得られることと、居住環境を変えることによって天敵から逃れられる事ではないかと思う。
 もちろんある日突然雨林帯からサバンナに移動したわけではなく、何万年もかけて行きつ戻りつして移動したのだろう。サバンナには新たな天敵も現れたであろうし、環境も雨林帯よりは厳しいものだと思われる。しかしヒトは直立二足歩行をすることで発達した脳による知恵や学習でこれらの困難を克服して、テリトリーを無限に増やしたのだろう。
 ではなぜ直立二足歩行が脳の発達を促したのだろう。直立によって脳の重力を支えることができるということがよく言われる。恐竜だって、鳥だって二足歩行だけど脳は発達していない。それは直立していないからで、尻尾とのバランスで脳が維持されている。直立することで骨や筋肉に負担かけることなく脳の重量が支えられることは事実だ。だからといって脳が発達した理由にはならない。
 直立二足歩行することによって手が移動手段から解放されて、あらゆる作業が可能になったこと、テリトリーが拡大されて様々な環境に適応する必要がでてきたことが脳の発達の理由ではないか。そして二冊の本に共通することは、手足の進化は不完全で特化していないことが脳の発達に関係しているということだ。つまり足は単に歩くだけに特化せず、手も握る事だけに特化していないということだ。
 例えば鳥の手は羽として進化し、すばらしい飛行能力を発揮するがそれ以外のことはできない。脳は本能的に飛ぶことだけを制御すればいいわけだ。つづく

【今日のじょん】こないだから気になっていることだけど、この芝生広場見てくれる広くてきれいに整備されていて誰もいなくて本当に気持ちのよい芝生だったんだけど、雑草がはびこってきた。そのうち整備しはるかなと思っていたが一向になされない。ついにこんなになってしまった。もう少しほったらかしていたら取り返しの付かない状態になりそー。大飯原発動かないので資金が出ないのか、それとも関電の嫌がらせか、、?

コメント
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