2016.5.19(木)晴れ
2011.3.11東日本大震災が起きたためか地震、津波を含む災害地名に関する出版物が増えている。地名の由来を考えるときその語源が地形で解けるものはそれが最優先だと考える。実際に地形を見ることで立証できるからだ。災害地名というのも地形地名の一部だと言える。過去に起きた災害の爪痕が地形となって残り、地名が付いたものだから。ただし災害の爪痕が現在まで残っているものとは限らない、地名だけが残っている場合もある。
「災害・崩壊・津波地名解」(太宰幸子著)彩流社2013.3.11初版 福知山図書館借本
「あぶない地名」も辞書的に使っている。
地名に関する本は時々とんでもなく怪しげな内容のものがある、特に外国語に由来するとする説は怪しい。アイヌ語だって日本語であり、それに由来する地名は存在する。ただ何でもかんでもアイヌ語に由来するとしている説はまゆつば物だ。例えば神足(こうたり・長岡京市)=コタン・リ(高い所にある居住地)などとのたまっている。語呂合わせの最たるもので、取るに足りない。神足はどちらかというと低いところにあり、小畑川の氾濫原である。
これらの本は怪しいなあと思っているのだが、古書では内容がわからないので買ってしまう。
このような怪しげな本を何冊か購入してしまって落胆している。そのためにまずは図書館で借りて読み、気に入った物を購入するようにしている。福知山図書館は災害地名に関する書物が充実している。市に水害が続いたせいだろうか。
さて本書は次のような構成になっている。
Ⅰ 水害地名
Ⅱ 崖崩れなどの地名
Ⅲ 東日本大震災の津波に関わる地名
Ⅳ 東日本大震災の津波被災地の地名
Ⅲ、Ⅳが主題で実際に5年前に起きた災害だから、緊張感をもって読み解くことが出来る。実際この震災以降、地震や津波に関する地名の本が数多く出版されており、順次紹介する予定だが、何でもかんでも災害地名にする傾向や、こういった地名のところには住むなという風な言い方に対して反論をしている本もあるようだ。
つづく
【今日のじょん】先日イルマンさんに伺った。ハナちゃんもいつまでも若いなあ、ミツヒデもカンベーも相変わらず元気なのだ。
じょんは暑いので車においてきた。
出してくれ~