晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 笑うとなぜいいか? 9/5

2016-09-05 | 雨読

2016.9.5(月)曇り

 ストレスを減少させる方法は「つくり笑い」と「ため息」というのをある健康番組で聞いたのだが、どちらも一般的にはあまり良くは思われていない行為である。ため息は深い呼吸となり、体内に酸素を十分に取り込む効果があるそうである。なるほどと思うのだが「つくり笑い」というのは何とも不可解な感がするが、要は「笑い」に効果があるようだ。ストレスをためている人が笑うことはできない、だから無理にでも笑え、つまりつくり笑いをしようということらしい。
 でもなぜ笑いがストレス減少となるのだろう。じょんのびメソッドをし始めて笑い、笑顔が怒りやイライラを鎮め、痛みさえも軽減することがわかった。セロトニンが分泌されるのだろうということはおぼろげながらわかるのだけれど、笑顔になるとなぜそうなるのかはわからない。科学的にどういうことなのか知りたくて、この本を選んだ。

 「笑うとなぜいいか?」斎藤茂太著 2015年12月第3刷新講社発行 綾部市図書館借本
 ところが本書は私が求めているような内容の本ではなかった。少し近いものは下記の文である。
「医者として、少々専門的なことをいおう。眉毛を吊り上げて、うんうん唸っていると、脳の中にノルアドレナリンという物質が出てきて、気持ちが圧迫されたような状態になる。これはいけない。一方「笑い」には精神を緩和させる作用がある。脳の中にベータ・エンドルフィンという物質が分泌されて気持ちいい。リラックスした状態を作り出してくれる。この状態がいいのである。」(P55)
 あとはいかにして笑うか、いかにして笑わせるか、いろんな話がこれでもかと出てくる。読みながらひとりで「わっはっは」と笑ってしまう。あっという間に読んでしまった一冊である。なぜか次の話が一番気に入った。普通はあまりどうってことない話なんだけど、茂太先生と感性を一にするような気がしてうれしくなった。
「第二次世界大戦中、ナチスからバンバン爆弾を打ち込まれた際に、イギリスの宰相であったチャーチルは防空壕の中で側近の将校たちに『もう少し、笑ったらどうかね』といった。」
 心が沈んで笑うことができなくなったあなた、是非この本を読んでもらいたい。

「今日のじょん」 9月1日にもも姉さんが4回目の最後のお別れに来た。前回と違ってずいぶん弱っていたので本当に最後になるかも、、と思っていたら2日に亡くなってしまった。18歳の大往生である。かみさんは「可哀想に可哀想に」と言っているが、わたしの母と同様で充分な年になれば生きていることが可哀想なのであって、亡くなることは目出度いことなのである。「おめでとう、良かったね、ゆっくりしいや」と言ってあげたい。

コメント
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