晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

天狗岩から堀尾峠-2 2/6

2019-02-06 | 山・峠

2019.2.6(水)曇り

 飛び出した稜線は703mピークよりは西であることは解っている。そうすれば東に見えるのが703mピークで西に見えるのが643mピークだ。703mピークはこれだけの山だから名前が付いていそうなものと、地元の人に聞くが解らない。森林組合に行っても解らず、そこで紹介されたかつての森林組合長だった森井さんに尋ねても解らなかった。実はこの山にアス、アシの付く山名を期待していたのだ。アス、アシは岩、岩壁などを表し、浅原(あずら)の語源と考えているからだ。
 飛び出した地点からは天狗岩は見えなかった。703mピークに向かってひとつこぶを越えると途端に天狗岩が現れる。巨大なチャートの塊で赤色チャートの部分も見える。頭に松の木が生えており、天狗岩の名のとおりの山水画に出てくるような岩塊だ。永年追い求めてきた景色だけに感激もひとしお、採石跡には行けなかったが、大満足。

っと見つけた天狗岩
 天狗岩の上部のピークが703mピークと思い、たどり着いて仰天。そのすぐ東に同じくらいの高さのピークがあるではないか。地図では703mピークから先には当面ピークは無い、前回飛び出したコルがあるのみだ。麓から天狗岩を眺めたとき双耳峰になっていたことを思い出す。その東側のピークが703mピークだから、天狗岩は703mピークの西のピークにあるということになる。そんなわけで703mピークも踏んでおこうと先に進む。703mピークから引き返して堀尾峠を目指す。この間の稜線には赤色チャートがそこら中にある。上林では川や谷でよく見かけるが稜線上で見かけるのは珍しい。チャートは放散虫などのプランクトンが堆積化石化したものであるが、赤色のものは酸化鉄に起因する。

チャートは硬くて風化しにくいので山稜を形成しやすい。
この辺り伐採されて遠望だけは良くなっている。長老ヶ岳から和知の山並み、その向こうに何重にも山並みが見える。
 643mピークに近づくと尾根が広くなってきて、適当に登っていくとピークにたどり着く。昼食の残りをたいらげ道を探す。主稜線の南側に示されているが、北側を進む。峠道は次のこぶから北へ浅原に向かって下っている。養立(和知町)に下りる道は643mピークから南に下っていくのだが、確認はしていない。堀尾峠とは二つのピークから南北に下る峠なんだが、一体どこを峠と言えばいいのだろう。中間のコルを呼ぶのも変だし、二つのピークとコルを合わせて堀尾峠と呼べばいいのだろう。

北の実線は12月に登ったルート、南が今回のルート。赤丸が天狗岩。

コメント
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