晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

じょん信太山に帰る 9/17

2019-09-17 | Dog

2019.9.17(火)晴れ

 じょんの忌明けを待って、信太山に行く。じょんは2008年信太山の自衛隊演習場で生まれた。住宅地の中にぽっかり残った演習場の森は飼い犬を捨てようという心ない人の格好の場となっていた。安倍晴明の母とされる白狐葛の葉を祀る信太森葛葉稲荷神社がすっかり住宅に囲まれている今、自然の森が残っている演習地周辺は、捨てられたかわいそうな犬たちが群れをなして野生化するにはこれまた格好の地であった。
 じょんはその野犬のレンの生んだ三兄妹の末っ子である。レンはマーブル、ミント、アポロの三びきの子を生んだが、アポロがじょんのびに来てじょんになったわけである。

自衛隊の演習場、今は野犬たちの姿は無い。
 Sさんという女性が信太山の野犬たちを救い出そうと保健所とも連携してまず子犬たちを保護されたようだ。餌付けして、少しずつかれらの信頼を得て保護されたそうで、その苦労は計り知れない。野犬たち一頭づつ名前を付けて呼んでおられたら、彼らはすぐに憶えたそうだ。そうして2012年には演習場の森にも野犬は一頭も居なくなったそうだ。Sさんの活動が無かったら彼らはもっと悲惨な眼に逢っているだろう。

Sさんから当時のお話を伺う。
 じょんたちはSさんからHさんに預けられ大切に育ててもらい、三か月めにじょんのびに来て、11年と1ヶ月あまり暮らした。幸せな犬生であったと思うが、その影には母親レンの葛藤とSさんの活動が無くてはならないものだと思う。じょんの生まれたところへ少しの散骨をして、レンの元に行かせてあげたいという気持ちからSさんに頼んで、信太山を訪ねたのである。つづく
 

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