2019.9.21(土)雨
「正しく歩いて、不調を治す」田中尚喜著 (株)クロスメディア・パブリッシング発行
2019年6月初版 綾部市図書館借本
この分野の本としては最新のものと思われる。足や歩行に関する本をたくさん読んできて、著者が実践ウオーカーであるか、机上の論者であるかすぐに解る。本書の著者田中氏は理学療法士だが、実践的に歩いておられるようだ。そういう意味で「大股で、腕を振って、速く歩く」ことが正しい歩き方に反しているという主張は魅力がある。ウォーキングに関する本のすべてが「正しい歩き方」についてあれこれ述べているのだが、その中身は食い違うもの、相反するものなど様々で、読者は戸惑ってしまう。それは「歩き」の目的が統一されていないからである。最終目標は健康なんだが、そこに至るプロセスが筋肉や骨の増強であったり、人類の歩行の目的、つまり長く遠くへ移動することであったり、精神的な安定、成長を求めるものであったり様々なわけだから、「正しい歩き」も様々なわけだ。
わたし自身の「歩き」の目的もまた違っているので田中氏の理論に合致するところもあれば、反対のところもある。
「大股で、腕を振って、速く歩く」はわたしも疑問を感じる。筋肉を付ける心肺能力を高めるためには良い方法かもしれないが、それが正しい歩き方とは考えられない。ただ田中氏は「腕振は意識しなくていい」と述べておられる。歩行ロボットの例を出して「腕の振り」は歩行には関係ない、とまで言っておられる。ロボットと人間の歩行のメカニズムがどれほどの差異があるのか検証せずに、ロボットが手を振らないのは歩行と関係が無いのだというのは詭弁である。もっとも「意識しなくていい」というのは「振らなくていい」とは違うのかも知れないが、、。
他の本で得られなかった情報があったのは嬉しい。それはメカノレセプターのことである。あまり詳しくない内容で、分布図も出所の解らない図で怪しげなものだが、母趾に多く分布しているというのは正しいがだからどうするのだということが明確で無い。
コラムのところにベアフットラン、フォア一フットランなどの紹介があり、裸足のトレーニングを奨励されている。実は裸足歩行はあらゆる本が奨励しているのだが、実践に繋げている様子はない。ランニング部門ではあるが、「BORN TO RUN」という本が紹介されていた。これは衝撃的な内容で、いずれ紹介したい。
シューズやインソールなどの最新情報などもあって楽しく読めるが、全体的に総満艦飾的な内容でこれからウオーキングを始めようという人には、さて読んだけれどどうすればいいの?という風な感じだろう。
【今日の”のび”】NO.2
昨日京都からじょんのびまでの道中、吐くこともなくしまいに眠っていたようで、なかなかいい度胸してるみたいだ。初めての朝も8時だというのにぐっすり寝ていた。昨日うんPしてないので、おしっこうんPに出ようとしたが、雨が降ってきた。どうせいつかは着なきゃならんので、レインコートを着せる。もちろん初めての経験で、見事に固まってしまった。じょんの時もそうやったからまっいいか。
雨降ってじょん固まる(2008.11)
雨降ってのび固まる、写真横向きでゴメン。