米CNNの国際放送「CNNインターナショナル」の女性アナウンサーが、人気キャラクター「ふなっしー」のリポートに笑いがとまらくなってしまった。
番組進行中も「思い出し笑い」を繰り返し、よほどツボにはまったようだ。台湾のニュースキャスターも以前、同じような「洗礼」を受けている。ふなっしーは、いまや海外の女子アナ泣かせだ。
■「クールビューティー」が放送中「ガタガタ」に
CNNインターナショナルの東京特派員、ウィル・リプリー記者は、2014年6月11日にふなっしーの魅力をリポートした。東京都内で開かれたゆるキャライベントを取材して、「自治体の支援を受けず、自費でここまできた」「各種グッズも人気で、経済効果は大きい。将来はポケモンやハローキティのようなグローバルブランドになるかもしれない」と好意的に取り上げた。
会場でふなっしーを見つけた記者は「CNNです」と声をかけるが、「スタッフが人気スターを報道陣からガード」してコメントをもらえない。「数時間待った後」にインタビューが実現したという。「取材を受けていただきありがとうございます」との言葉に「ホワット(What)?」、さらには「アンビリーバブル」と英語を駆使して受け答えする様子が流れる。映像は最後にふなっしーが「ヒャッハー」と高らかに叫びながら飛び上がり、手を振る場面で終わった。
このリポートを番組で紹介したのが、CNNの「美人アナウンサー」クリスティ・ルー・スタウトさん。10年以上にわたって同局の主要ニュース番組を切り回し、2013年にフィリピンに甚大な被害をもたらした台風のリポートでは英メディア団体より「最優秀国際報道賞」を贈られている。才媛かつクールビューティーなスタウトさんだが、この時ばかりはカメラがスタジオに切り替わると、爆笑をこらえきれない姿が映し出された。4、5秒笑いながら、それでも何とか立て直して、ふなっしーがツイッターで多くのフォロワーを得ている、日本でゆるキャラが「ビッグビジネス」になっているなどと紹介。だが伝え終えてコマーシャルに入る直前、またも噴き出してしまったのだ。
この後、スタウトさんは自身のツイッターやフェイスブックに「爆笑シーン」の動画を張り付け、こうボヤいた。
「CNNインターナショナルでの12年を超えるキャリアのなかで、放送中こんなふうにガタガタになったのは初めてよ。ふなっしーとウィル・リプリーのせいだわ」
怒っている印象ではなく、ジョーク交じりに「やられた」という感じだ。これにリプリー記者は「僕は好きだけどな」と返し、さらにふなっしーは「大爆笑だよ、オーマイガー(LOL! OMG!)」と答えていた。
■「ドッキリ」で逃げ回るふなっしーに台湾アナもやられた
CNNのリポートでは、ふなっしーのインタビュー部分は短かった。だが動画投稿サイト「ユーチューブ」には、イベント当日にふなっしーがCNN記者に話している動画の「完全版」が公開されていた。
冒頭、甲高い声で「サンキュー」と絶叫して記者を笑わせたり、突然暴れるように踊りだしたり、「なぜこんなことをしているのですか。名声のためかお金のためか、それとも幸せのためか」と問われて、「結構、核心に迫るなっしなー」とやや動揺したりしていた。この「珍問答」の一部始終がスタジオで流されていたら、短縮版でも笑いを我慢できなかったスタウトさんは、「クールビューティー完全崩壊」の大ピンチに陥っていたかもしれない。
以前は台湾の女子アナも、ふなっしーに笑わされていた。2013年10月放送の「うわっ!ダマされた大賞」(日本テレビ系)で、ふなっしーが「ドッキリ」を仕掛けられた内容が台湾のニュース番組で紹介された。野外で火薬が次々と爆発し、必死に逃げるふなっしーのユーモラスな格好が頭から離れなかったのだろうか。次のニュースに移っても女子アナはたびたび口元を押さえ、笑いをこらえるのに必死だ。崩れかけるが何とか持ちこたえ、プロとしての面目を保った。
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