FX市場は実需の事業者から機関投資家、短期の投機筋に個人投資家までが参加するひとつのバーチャルな市場であるだけに、いかにして相場が動く材料を把握するかが利益確保の大きなポイントとなってきている。特に個人投資家は相場を動かせる存在ではないわけだから、何が材料になって相場が大きく動いているのかといった現状把握がきわめて重要だ。そんな個人投資家にとって強い見方となるのが、ツイッターを通して得られるリアルタイム情報だ。今回FX投資でチェックすべき10のツイッターアカウントをご紹介することにする。
■ロイタートップニュース(ReutersTopNews)@Reuters
ロイターのヘッドラインはインターバンクディーラーもヘッジファンドのアルゴリズムも常にチェックしているもので、ここでの報道のされ方が瞬間的な売買につながることも多い。
これをチェックしておくと、市場がいま何に反応しているのかが理解できて有効だ。特にアルゴリズムのテキスト認識はこうしたヘッドラインの文書で買いを入れたり売り浴びせをしたりしてくるので十分に注意していくことが必要となる。相場が大きく動いた時、何に起因しているのかをチェックするのには欠かせないアカウントといえる。
■フィナンシャル・タイムズ(FinancialTimes)@financialtimes
近頃日本経新聞社による買収が決まったフィナンシャル・タイムズも1日の取引の中でもっとも扱い額が大きくなるロンドンタイムにおけるインターバンク勢のFX売買には大きな影響を与える。とくに、ユーロ圏の経済、金融情報は絶対的なアドバンテージをもっているので欠かせない情報源となる。ユーロ圏の情報については米系メディアよりも洞察が深く、特ダネ情報や企業買収関連の情報なども多いので、英語ではあるが常にチェックしておくのがお勧めのアカウントである。
■ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJBreakingNews)@wsjbreakingnews
これまでは国内新聞だったのに最近、日本の政府筋がリークの対象となっているのが本紙であり、政府関係者の発言が英文で登場することによりいきなり相場が跳ね上がるということが過去1年間で何回も起きている。中でもチェックすべきなのは本紙の日本語版ではなく英語版のブレーキングニュースだ。浜田内閣官房参与の発言の英語ニュースなどでは驚くほどの乱高下を示現することとなっているので、侮れないアカウントだ。
■ジェフリー・ガンドラック(JeffGundlach)@fauxGundlach
ー新債券王彼の発言で為替相場が動く?
今年もっとも相場を当てているのが、ビルグロスの後に新債券王の異名を与えられたダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏だ。本人の発言は注意深く見ていると一転二転するが、最新の発言は市場を適格に読んでいることが多く、債券市場の動きと利率の問題だけに為替にダイレクトな影響を与えることから、参考になる。彼の発言で為替相場が動くこともあるほど影響力の大きな存在だ。FRBの利上げの動きが不明快なこの時期にはフォローしておきたいアカウントだ。
■レイ・ダリオ(RayDalio)@fauxRayDalio
ー世界最大のヘッジファンドCEO
世界最大のヘッジファンド、ブリッジ・ウォーター・アソシエイツのCEOであるレイ・ダリオ氏は、この春先に「現在は1937年頃と同じ状況で米国は利上げを急ぐべきではない」との見解を示し、利上げをすれば1937年~1938年の再来になる可能性があると警告して話題になった人物だ。レイ・ダリオは2008年のリーマンショックの時にも財政当局に警告を行っており、FRBメンバーも大きな影響を受けていると言われている。FOMCの前になるとかなり頻繁に呟いているので米国利上げ関連では注目すべきアカウントといえる。
■ローレンス・サマーズ(LawrenceH.Summers)@LHSummers
ークリントン政権時代の財務長官
クリントン政権時代の財務長官だったのがローレンス・サマーズ氏だ。FRBの副議長であるスタンレー・フィッシャー氏はMIT時代のサマーズ氏の指導教官であり、同窓のバーナンキ氏やECBのドラギ総裁とも近しく、近年先進国の中央銀行の政策に大きな影響を与えるMIT学派の理論的支柱として長期停滞論を展開する存在である。米国の利上げをめぐっては8月から頻繁に警告を発し続けており、メディアでも大注目のアカウントとなっている。
■小林芳彦(JFX社長)@JFXkobayashi
FX投資でチェックすべき「Twitterアカウント」10選(写真=Thinkstock/Getty Images) (ZUU online)© ZUU online FX投資でチェックすべき「Twitterアカウント」10選(写真=Thinkstock/Getty Images)
ーFX会社社長売買実感を呟く希少なアカウント
小林氏は協和銀行から外資系銀行のインターバンクディーラーへと転進し、現在は店頭FX会社であるJFXの社長としてJFXならびに兄弟会社であるヒロセ通商のユーザーに向けて毎日売買方針を開示し、自身もJFXの費用を使って取引をしており、その結果を遂次ツイッター上でも呟くという、業界内でも希少な存在となっている。インターバンクディーラー経験者としてのプロの視点とユーザー視点での売買実感の呟きは実に参考になる。国内では真っ先にフォローしておくべきアカウントといえる。
■今井雅人(現役衆議院議員)@imai_masato
ーFXで5000万円以上の利益
今井氏は三和銀行、UFJ銀行にてディーリング業務に携わり、2004年3月までUFJ銀行の為替部門統括次長兼チーフディーラーだった存在。2004年に独立し、現在グローバル・インフォ代表取締役会長、マットキャピタルマネージメント代表取締役社長。2009年の衆院選に出馬して当選し、衆議院議員に。最近ではFXで年間5000万円以上の利益が出たことが発表され話題に。国会議員でもあることからその発言が注目される。
■松崎美子(ロンドンFX)@LondonFX_N20
ー日本人視点での欧州事情の解説が秀逸
松崎氏はもともと国内で外資系銀行のディーラーアシスタントとしてスタート。結婚を機に渡英しバークレイズ、メリルリンチなどでの為替経験を積み、2007年からはロンドンや欧州関連情報を発信している。日本人視点での欧州事情の解説は秀逸で、スコットランド独立住民投票やギリシャ危機など、いくつものクリティカルイベントでそのツイートが注目されてきた存在。欧州関連の情報を得るためにもフォローをしておきたい。
■山中康司(アセンダント取締役)@yasujiy
ーテクニカルツールを使った売買に精通
山中氏は1982年バンク・オブ・アメリカ入行、為替トレーディング業務に従事し、その後日興シティ信託銀行の外為資金部での要職を経て独立。テクニカルツールを使った売買に精通している。とくにフィボナッチ関連では毎日のように主要通貨の予想レンジを開示してくれているので実に参考になる。さらに山中氏は金融占星術にも精通しており、アストロ関連でも貴重な情報を入手できるためフォローをしておきたい存在だ。
ここにご紹介した10件のアカウントはまったく情報レベルの異なるものであり、そもそも個別のアカウント同士が比較の対象となるものではないが、様々に異なる知見からの情報を得るという意味では、どれもきわめて興味深いアカウントとなる。金融系の要人はあまりツイッターで積極的に発言しない存在も多いため、貴重なアカウントともいえる。いちどフォローしてチェックしてみてはいかがだろうか。(ZUUonline編集部)
■ロイタートップニュース(ReutersTopNews)@Reuters
ロイターのヘッドラインはインターバンクディーラーもヘッジファンドのアルゴリズムも常にチェックしているもので、ここでの報道のされ方が瞬間的な売買につながることも多い。
これをチェックしておくと、市場がいま何に反応しているのかが理解できて有効だ。特にアルゴリズムのテキスト認識はこうしたヘッドラインの文書で買いを入れたり売り浴びせをしたりしてくるので十分に注意していくことが必要となる。相場が大きく動いた時、何に起因しているのかをチェックするのには欠かせないアカウントといえる。
■フィナンシャル・タイムズ(FinancialTimes)@financialtimes
近頃日本経新聞社による買収が決まったフィナンシャル・タイムズも1日の取引の中でもっとも扱い額が大きくなるロンドンタイムにおけるインターバンク勢のFX売買には大きな影響を与える。とくに、ユーロ圏の経済、金融情報は絶対的なアドバンテージをもっているので欠かせない情報源となる。ユーロ圏の情報については米系メディアよりも洞察が深く、特ダネ情報や企業買収関連の情報なども多いので、英語ではあるが常にチェックしておくのがお勧めのアカウントである。
■ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJBreakingNews)@wsjbreakingnews
これまでは国内新聞だったのに最近、日本の政府筋がリークの対象となっているのが本紙であり、政府関係者の発言が英文で登場することによりいきなり相場が跳ね上がるということが過去1年間で何回も起きている。中でもチェックすべきなのは本紙の日本語版ではなく英語版のブレーキングニュースだ。浜田内閣官房参与の発言の英語ニュースなどでは驚くほどの乱高下を示現することとなっているので、侮れないアカウントだ。
■ジェフリー・ガンドラック(JeffGundlach)@fauxGundlach
ー新債券王彼の発言で為替相場が動く?
今年もっとも相場を当てているのが、ビルグロスの後に新債券王の異名を与えられたダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏だ。本人の発言は注意深く見ていると一転二転するが、最新の発言は市場を適格に読んでいることが多く、債券市場の動きと利率の問題だけに為替にダイレクトな影響を与えることから、参考になる。彼の発言で為替相場が動くこともあるほど影響力の大きな存在だ。FRBの利上げの動きが不明快なこの時期にはフォローしておきたいアカウントだ。
■レイ・ダリオ(RayDalio)@fauxRayDalio
ー世界最大のヘッジファンドCEO
世界最大のヘッジファンド、ブリッジ・ウォーター・アソシエイツのCEOであるレイ・ダリオ氏は、この春先に「現在は1937年頃と同じ状況で米国は利上げを急ぐべきではない」との見解を示し、利上げをすれば1937年~1938年の再来になる可能性があると警告して話題になった人物だ。レイ・ダリオは2008年のリーマンショックの時にも財政当局に警告を行っており、FRBメンバーも大きな影響を受けていると言われている。FOMCの前になるとかなり頻繁に呟いているので米国利上げ関連では注目すべきアカウントといえる。
■ローレンス・サマーズ(LawrenceH.Summers)@LHSummers
ークリントン政権時代の財務長官
クリントン政権時代の財務長官だったのがローレンス・サマーズ氏だ。FRBの副議長であるスタンレー・フィッシャー氏はMIT時代のサマーズ氏の指導教官であり、同窓のバーナンキ氏やECBのドラギ総裁とも近しく、近年先進国の中央銀行の政策に大きな影響を与えるMIT学派の理論的支柱として長期停滞論を展開する存在である。米国の利上げをめぐっては8月から頻繁に警告を発し続けており、メディアでも大注目のアカウントとなっている。
■小林芳彦(JFX社長)@JFXkobayashi
FX投資でチェックすべき「Twitterアカウント」10選(写真=Thinkstock/Getty Images) (ZUU online)© ZUU online FX投資でチェックすべき「Twitterアカウント」10選(写真=Thinkstock/Getty Images)
ーFX会社社長売買実感を呟く希少なアカウント
小林氏は協和銀行から外資系銀行のインターバンクディーラーへと転進し、現在は店頭FX会社であるJFXの社長としてJFXならびに兄弟会社であるヒロセ通商のユーザーに向けて毎日売買方針を開示し、自身もJFXの費用を使って取引をしており、その結果を遂次ツイッター上でも呟くという、業界内でも希少な存在となっている。インターバンクディーラー経験者としてのプロの視点とユーザー視点での売買実感の呟きは実に参考になる。国内では真っ先にフォローしておくべきアカウントといえる。
■今井雅人(現役衆議院議員)@imai_masato
ーFXで5000万円以上の利益
今井氏は三和銀行、UFJ銀行にてディーリング業務に携わり、2004年3月までUFJ銀行の為替部門統括次長兼チーフディーラーだった存在。2004年に独立し、現在グローバル・インフォ代表取締役会長、マットキャピタルマネージメント代表取締役社長。2009年の衆院選に出馬して当選し、衆議院議員に。最近ではFXで年間5000万円以上の利益が出たことが発表され話題に。国会議員でもあることからその発言が注目される。
■松崎美子(ロンドンFX)@LondonFX_N20
ー日本人視点での欧州事情の解説が秀逸
松崎氏はもともと国内で外資系銀行のディーラーアシスタントとしてスタート。結婚を機に渡英しバークレイズ、メリルリンチなどでの為替経験を積み、2007年からはロンドンや欧州関連情報を発信している。日本人視点での欧州事情の解説は秀逸で、スコットランド独立住民投票やギリシャ危機など、いくつものクリティカルイベントでそのツイートが注目されてきた存在。欧州関連の情報を得るためにもフォローをしておきたい。
■山中康司(アセンダント取締役)@yasujiy
ーテクニカルツールを使った売買に精通
山中氏は1982年バンク・オブ・アメリカ入行、為替トレーディング業務に従事し、その後日興シティ信託銀行の外為資金部での要職を経て独立。テクニカルツールを使った売買に精通している。とくにフィボナッチ関連では毎日のように主要通貨の予想レンジを開示してくれているので実に参考になる。さらに山中氏は金融占星術にも精通しており、アストロ関連でも貴重な情報を入手できるためフォローをしておきたい存在だ。
ここにご紹介した10件のアカウントはまったく情報レベルの異なるものであり、そもそも個別のアカウント同士が比較の対象となるものではないが、様々に異なる知見からの情報を得るという意味では、どれもきわめて興味深いアカウントとなる。金融系の要人はあまりツイッターで積極的に発言しない存在も多いため、貴重なアカウントともいえる。いちどフォローしてチェックしてみてはいかがだろうか。(ZUUonline編集部)