8月10日
箕面市立病院への指定管理制度=民間運営化
市立病院の医療の水準が守れの声を上げよう!
箕面市立病院の
指定管理者の候補者に 医療法人 協和会病院 を選出
7月29日、箕面市立病院の指定管理候補者についての評価委員会が開かれました。すでに応募かあった医療法人・協和会とマックシールの2者の提案について上島市長から諮問をうけ、評価委員会が審議し、29日当日に医療法人・協和会を「適」と答申しました。
8月9日、箕面市は、評価委員会からの答申の選定結果や評価点、提案概要などを確認し議会と職員に説明し10日市HPで公表しました。
箕面市立病院指定管理者候補者の選定結果について/箕面市 (minoh.lg.jp)
「公営を守って」が市民多数の声
日本共産党市会議員団は、「市立病院を守る会」など市民団体とともに指定管理者制度=民間運営化の導入を中止し、公立・市直営を守るべきと何度も議会の内外で声をあげてきました。市民の「直営守れ、指定管理者制度反対署名」も約2000筆を超えて市に提出され、1月のパブリックコメントもほとんどが「公立・公営を守ってほしい」の声でした。
維新・自民・公明・政友が可決
しかし、3月の市議会では、箕面市が提案した「箕面市立病院に指定管理者制度を導入する条例改正案」を維新、自民、公明、政友の多数で可決しました。日本共産党と市民派クラブは「民間運営では公立・公営の現状の医療は守れない」と反対しました。
医療圏では急性期病床は削減
今回の指定管理者制度の導入で、現在、吹田市の協和会病院(岸部北)は撤退、箕面市立病院に再編統合され、箕面市立病院は、現在の317床から362床に増える一方で豊能医療圏(箕面・池田・吹田・豊能・能勢)では急性期病は、全体として削減されることになります。
病院職員は民間職員に
現在の市立病院の職員は、市職員としての配転枠は不明で、いったん分限解雇になり、希望者は民間法人に再雇用となります。しかし、給与補償など今後の交渉に委ねられ現在、少なくない離職者も出て、大きな課題となっています。
さらに協和会の提案では「5年間は赤字経営だが、6年目から黒字にする」としており、黒字化のために職員人件費の削減、市民負担増などがおこなわれれば将来的に市立病院の医療の水準が守れるのか懸念されています。
◆今後のすすめようとしているスケジュール
2023年 7月末 指定管理者候補者選定
9月 市議会で評価委員会の報酬予算
11月 協定締結
12月 市議会で指定管理者の議決
2025年 4月 指定管理法人への移管
新病院への建替え移転(船場東)については
2025年度 工事着工 27年度 開院をめざす